おから料理研究家 杉リンの 食とアロマで薬いらずPART.7~肉体と嗜好~

おからとアロマをこよなく愛する杉リンが、植物が私たちの健康に与える偉大な作用を、おからとアロマからアプローチ。
今回は、肉体の材料と食べ物の嗜好や習慣のお話しです。

 

1、体の材料

 

私たちの肉体は、口から取り入れたもので出来上がっています。コンビニ弁当ばかり食べている人の体はコンビニ弁当でできてますし、ファストフードばかり食べている人の体はハンバーガーやフライドポテトでできています。無農薬の玄米や野菜の食生活をしている人の体は、良好な材料で出来上がります。どんな理由でその材料を選んだのか?今回はそこを考えて見ましょう。

 

2、地球の材料と生物の誕生

 

私たちが食べる物は、すべて地球上に存在するものでできています。地表の土の中でバクテリアが作り出した栄養素を植物を通して野菜として、または植物を食べた動物の肉として食べて取り込んでいます。これは間接的に地球そのものを食べており、化学反応を上手く利用して私たちの体を作り上げています。そうして出来上がった物質としての肉体に、水分と空気を取り込んで流すことにより、私たちは生命活動をしています。

一方、食べられている地球も土など鉱物の集まりに空気と水が流れることで、成り立っており、私たちの体ととても似ています。マントルは内蔵のようで、マグマは血液のよう、地熱は体温のようです。
地球が誕生したのは46億年。生命が誕生したのは40億年前。その間の6億年間、ドロドロと活発な地殻変動と、太陽をはじめ宇宙から注がれる様々なエネルギーや隕石などに含まれる未知のエネルギー体が、何かの偶然で結びついた物体に生命が宿り生物が生まれたのでしょう。

 

3、宇宙に存在する私たち

 

地球を材料に私たちの肉体はできている訳ですが、地球を構成する物質は地球誕生前から宇宙に存在していたもの。小さな星や隕石•塵などが激突や太陽の引力に引き寄せられて、長い年月をかけて雪だるまのようにだんだん大きくなり地球を作ったのでしょう。私たちの肉体の材料は、もともと宇宙に漂う星屑からできているのです。

その星屑が今この瞬間、私たちが選んだ食べ物を通じてここに集まり肉体を作っています。直近では、昨日食べた北海道のジャガイモ、一昨日食べた沖縄のゴーヤ、3日前に食べた大間産のまぐろ、4日前に食べた三重県の牛肉などが今日の肉体の材料でしょうか。時間と場所の時空を超えて今、集まってきた物質でできた肉体に、病気や様々な不調がなぜ起こるのか。 それは、どんな材料で作り上げたのか、そしてその材料をなぜ選んだのか、その病や不調の原因となる菌やストレスになぜ見舞われたのか。
何らかの意志が働きその食べ物を食べ、菌に感染するような行動をしたりその場所へ出向いたり、ストレスなどを感じる環境に身を置いたりした結果、不調や病になるのです。

 

4、嗜好と行動パターン

 

食べるものの選択は、好き嫌いなどの嗜好や、行動を共にする人の嗜好、時間や場所の制約上やむを得ず、または経済的な理由など様々。あるいは好きなサイトや友人の口コミなどの情報により食べたくなったりもします。そんな風に体を作り上げる食べ物を選んでいませんか?
仕事も人間関係も自分自身の選択、その時その場所にいたのも自分自身の選択。その選択をした自分は数日前の食事で体が出来上がり、その自分の選択で様々なストレスに見舞われることにもなり、そしてそれが不調や病につながります。
時空を超えた壮大なスペクタクルで出来上がる肉体の材料の直近の選択を、嗜好や人間関係や欲をそそる情報にとらわれずに、生命と魂が宿る体の神秘に気づいて、正しい知識を根拠に目線を変えて食事を見直してみませんか?