今年の厄は今年のうちに!「年越し大祓」で1年の穢れを祓い清めて新年を迎えよう

早いもので、今年も残すところ後二日です。今年は金環日食や金星の太陽面通過にロンドンオリンピックなどなど、大きなイベントも多かったうえ、最後にはスピリチュアルなことに興味がある人には関心度が高ったアセンションと言われる日もあった盛り沢山な1年でした。みなさんにとっても印象的な出来事が多い1年だったのではないでしょうか。

さて、日本は新年を大掃除をして1年の間に溜まった汚れをちゃんと落としてキレイになった家で迎えようという風習がありますが、お祓い行事である「年越し大祓い」で自分自身も日々の生活の中で知らず知らずにのうちに溜まってしまった罪や穢れをキレイに清めてから新しい年を迎えませんか。

この時期になると神社には「茅の輪」という稲や藁で作られたような大きな輪がが据えられるのを見たことがある方も多いと思いますが、この茅の輪こそが罪穢れや疫病を祓うものなんです。その所以は、昔々、汚い身なりの武塔神という得体の知れない神様が旅をしていた時、とある村で一晩泊まろうと宿を探すことにしました。その村には巨旦将来と蘇民将来という兄弟が住んでいて、武塔神はまずお金持ちの弟の巨旦将来に頼んだところあっさりと断られてしまいまいした。次に貧乏の兄の蘇民将来に頼んだら快く受け入れてくれ、貧しいにも関わらず栗ごはんをふるまったりと、誠心誠意のおもてなしをしたんです。

実は、この汚い身なりの武塔神こそ、有名な神様「素盞雄命(すさのおのみこと)」で、素盞雄命は旅から帰る途中にもう一度蘇民将来の家へ立ち寄り、自分が素盞雄命であることを伝え、この村に疫病が拡がる惨事が起こるから、この災厄を逃れるためにあなたと子孫には目印として、腰に茅の輪を付けておきなさいとメッセージを残して去って行き、そしてその後、言った通りに疫病が流行り、蘇民将来とその子孫以外は滅びてしまったそうです。

そのような理由で、茅の輪は災厄や疫病などから身を守ってくれるものとして現代に残っているのですが、神社で大祓を受ける時は、茅の輪をくぐるだけではなく、人形(ひとかた)という、人間の形の白い紙に自分の名前と住所と年齢を書き、今までの罪や穢れをその人形に移すように体をなでて息を吹きかけて、自分の身代わりとして持って行き、祓い清めてもらいます。

私が大祓式に参加してる神社では、このようなミニチュア茅の輪をもらえるので、これを玄関に飾り「蘇民将来の子孫です♪」ってことにして、色々な災いから守ってもらってます。他にもお札をもらえる所など、神社によって違うようですよ。

 

神社へよく参拝へ行く方はこの時期になると茅の輪や大祓式のポスターを見かけたりして気になっても、実際に自分が神社の神事に参加するのはちょっと……とためらってしまう方もいらっしゃると思いますし、現実的に大晦日はやる事も沢山あって忙しいと思います。私もずっと二の足を踏んでいたのですが、実際に参加してみると、今年最後の日に神聖な場所へ行き、厄を祓ってもらうと、心機一転また明日から新しい1年を頑張ろうというピュアなやる気が沸々と溢れてくるようで、心も身体もリセットしてくれるんですよね!