本書は世界的に著名なクリスタル研究家のジュディ・ホールが101種類のクリスタルを選び、大きく綺麗な写真と共に石の効能・癒し・変容のパワーについて書かれているものです。
遙か遠い一億年前からの石から、ごく最近見つかった石まで紹介されています。前著のクリスタルバイブル、新クリスタルバイブルを持っている人にもお勧めの一冊です。
最新ではないですが、アゼツライト™やヒーラーズゴールド™などはその新しい石の代表格とも言えるでしょう。どちらかというとスピリチュアル的に波動が高い石を多めにしているようです。ですので、基本的な石には余りふれていません。知らない石の方が多いかもしれません。知識が広がるので石の勉強にもなります。
気になる石の写真は、すべてカラーで迫力があり、ほぼ全て原石を撮影しています。画像が大きめなのでかなり石の特徴やインクルージョンなどが分かります。（一部原石ではなくカットされたものなどがあります。）タンブルなどでしか見たことがない石がある場合はよく写真を眺めてみるといいですね。石の美しさに魅せられてしまうでしょう。使っている石もグレードが高いものばかりです。
この本には各石の和名や対応するチャクラなども書かれていますので、クリスタルワークを行う際にも便利ですね。劈開性やモース硬度などは載っていませんので鉱物として見る場合はよく注意をして石を取り扱ってください。また、スピリチュアルな話ですと、波動が粗いか高いかなどにも言及されているのは興味深いところ。波動が粗いからといって駄目な石という訳ではないので読む側も注意しておきたいところです。

石のなかには毒性があるものもあるのですが、本文に注意書きがあるので熟読して実際のワークに使って欲しいと思います。基本的にクリスタルワークやクリスタルセラピーは、そういった問題がない石を使うことがお勧めです。クリスタルヒーリングの方法はあまり詳しく書いてはありませんが、冒頭に簡潔な説明書きがあるので初心者の方には良いかもしれません。巻末の用語集にも目を通しておきましょう。

ここでは簡単なクリスタルヒーリングのやり方をご紹介します。
体の上にタオルを敷き各チャクラに対応する石を乗せてみましょう。ヒーリングが終わったら、石はそれぞれ適切な方法で浄化をしておき、その後はヒーリング専用に使うと良いかもしれません。できれば流水で流して浄化できる石を選ぶと、しまう時に楽です。

一度クリスタルヒーリングに慣れてしまえば、あとはどの石でも応用できますので問題なし。色の意味も書かれていますから、色によるクリスタルのカラーセラピーとしても役に立ちます。実践にどうぞ役立ててください。

さて、鉱物としてのとらえ方ではない本書は、鉱物ファンには写真を楽しめるだけかもしれませんが、ちょっとスピリチュアルな世界を覗きたい方に向いています。石写真もきれいですしね。
パワーストーン好きならこの本は興味深く読めるが、初心者向きというよりは中・上級者向けの本となります。クリスタル・ヒーラーになりたい方には必携の一冊です。

『厳選101 パワークリスタル』
http://www.gaiajapan.co.jp/index.html