ライフスタイルデザイナー高橋克彰の“ウェルネスのセンスを磨く” PART.6~健康は『知識』なり!~

前回、より多くの収入を稼ぎたかったら、健康に投資したら!?
とお伝えしましたが、それじゃあ、何から始めれば良いのでしょうか?

それは何にも差し置いて『知識』です。
それも『正しい知識』です。
ここがポイントです。

ウェルネスに取り組む積極的な日本人はまだまだ総じて少ないですが、大なり小なり健康に意識をしている人は確かに増えています。
健康に対する意識を持つことはとても大切なことです。
しかし持っている知識が『間違った知識』だったらどうでしょうか。

タバコが健康にいい!と考えている人はまさかいないと思いますが、もし、とある健康への意識の高い人が、「タバコは健康にいい!」と思って1日2箱と積極的に吸ってたらどうでしょう?
それって恐ろしくないですか?

この例はまさかの極端な例ですが、

実はこの間違った知識、つまり「無知」により、無駄をしている人はとても多い。
例えば、いい例が「コラーゲン」。
日本人はコラーゲンがとにかく大好き☆
サプリメントでは、必ずトップ3に入る人気です。
お肌がぷるるんになると信じてコラーゲンを飲んでいますが、栄養学を学んでいる人たちの間では、コラーゲンは摂ってもお肌のぷるるんにはならない、というのは常識になっています。
これを説明すると長くなるので、また別の機会にお話しようと思いますが、
頭が薄いから髪をムシャムシャ食べれば髪が生えると思いますか?
それと一緒です。
この程度ならば、単に無駄か、ほぼ効果がない、で終わってしまうので、まだ良い方です。
しかし「無知」は悲劇すら生みます。

出産。

「出産後にお肌がキレイになる」「体質が改善される」というお話を聞いたことはありませんか?
すでに出産を経験された方は実感している人もいるかと思います。

出産後は母乳を出したり、次の妊娠に向けてホルモンバランスが変わるので、もちろんその影響もありますが、特に重要なのは「出産は最大のデトックス(解毒)」であるということです。
つまり女性が生まれてから出産に至るまで、数十年の間に母体に取り込んで蓄積されてきた毒素を、胎児に背負わせて出産する。
つまり、母体にとっては出産は最大のデトックスなのです。
だから体質は良くなるし、毒素が抜ければお肌も美しくなる。

しかし子供にとっては残酷な話です。

実際に兄弟姉妹を持つ子供で、アレルギーを持っているのは一番始めに生まれた長男長女が多いです。
蓄積された何十年分もの毒素が始めの子に移っていくわけですから。

「出産は最大のデトックス」
このことを知っていたら、父も母も行動がガラッと変わりませんか?
まずは妊娠する前に断食やらなんやらして、身体から毒素を出し切りたい!
と考えるのではないでしょうか?
自分の子供が健康に生きてほしいと願わない親はいないからです。

無知ほど怖いものない。
これを肝に命じてください。
実は、無知と同じくらい怖いのが、「知った気になっている」ことです。

昔の栄養学は「炭水化物、タンパク質、脂質」さえちゃんと摂っていれば大丈夫、というのが常識でした。
ところが今それを言っている人はまずいません。

それじゃ、ビタミン、ミネラル、食物繊維か?
これはもう当たり前のレベルの栄養学です。

今の栄養学の注目株は「フィトケミカル」です。
これもそう遠くない将来、当たり前の栄養学として確立されていくでしょう。
(フィトケミカルについてはまたの機会にお話したいと思います。)

昔の情報で満足していたり、たった一つの情報で知った気になっているのは、結局のところ無知と変わりありません。

時代はめまぐるしく、そしてスピーディーに進化し、情報は常に生まれ変わっています。
今日の情報は明日には役に立たないかもしれない。

健康の知識は常に新鮮で正しいものにアップデートしていく必要があるのです。

★バックナンバーはこちら