ティモシー・フリーク流 「目覚めて生きる」ワークショップ体験 PART.1

哲学者・思想家であるティモシー・フリークさんの「覚醒体験ワークショップ」に参加してきました。
2012年8月11日、12日の2日間に渡って、東京・両国で開催されたのですが、私が出席したのは11日。主宰は「ナチュラルスピリット」さんです。

ティモシー・フリークさんは、“スタンドアップコメディアン“(=ステージに立って人を笑わせる人)ならぬ、“スタンドアップ哲学者“を自称されています。
古代の哲学者たちが、旅をしながら人々の意識を変えていったスピリチュアルなエンターテイナーだったことにインスパイアされたそう。

情熱的でいて、遊び心にあふれた語り口で、「覚醒ってなんだろう?」「よく生きる、ラクに生きるってなんだろう?」と、気付きの機会を提供してくれるティモシーさんは、英国BBCやヒストリー・チャンネルを始めとする世界中のドキュメンタリーやトークショーに多数出演。キリスト教のグノーシス思想を研究した『THE JESUS MYSTERIES』(原題)が英国、米国でベストセラーになったほか、世界の宗教、神秘思想を幅広く研究した著書も多数。
2人のお子さんのパパでもあり、奥さんと子どもたちと共に、英国南部グラストンベリーで暮らしていらっしゃいます。

「日常生活から抜け出して、今この瞬間へと旅に出かけよう」
そんなティモシーさんの一言から始まった今回の覚醒体験ワークショップ。
突然ですが、みなさん、「覚醒」というとどんなイメージですか?
魂がどこか遠い所に行ってしまうような?
見えなかった何かが見えてしまうような?といろいろ想像が膨らみます。
でも、なにも、特別なことではないようです。

ティモシーさんによると、「like coming home」
「お家に帰ってきたような感覚」だそう。
早くお家に帰りたいと思っていたけれど、実はもうすでに、お家のぬくぬくとした深い愛の中にいたんだ、と気付くような感じでしょうか。

覚醒すると、深い深い愛に気付く。それはとても懐かしい感覚なのかも知れません。
覚醒すると、生きるのがラクになって、安心の中にいられるようになるのでしょう。

私たちの人生の中には、辛くて悲しくて苦しくて、どうしようもない時がありますよね。
そんな時、「覚醒」という名の「もう一つの世界」みたいなものに気付いたなら、
「それでもやっぱり、生きることって素晴らしい」と思える。そんな感覚なのだと思います。

下記の映像もぜひご覧下さい。
ワークショップでもみんなで観ました。

では、どうしたら「覚醒」できるのでしょう?
悟りを得るために出家しなければならないのでしょうか?
滝に打たれたりして、苦行を積まなければならないのでしょうか?

それもありかも知れませんが、ティモシーさんは、「パラロジカル・シンキング=逆説論理思考」という考え方を教えてくれました。ロジカル・シンキング(論理思考)ではなく、パラロジカル・シンキングです。

「人生はパラドックス(=逆説)に満ちている」というのです。
どういうことでしょうか? 例を出してみます。

眠っている時、夢を見ています。
夢を見ている時は、夢が現実だと思っています。
夢の中の自分が本当の自分だと思っています。
でも、夢は現実ではないし、本当の自分は夢を見ているほうの自分ですよね。
普通はそう考えると思います。
でも、よくよく考えてみると、「夢を見ている最中は、夢の中の登場人物であると同時に、夢を見ている超本人でもある」

どちらの自分が本当なの?と問いたくなりますが、どちらの自分もいる。両方いる。
これが言わば「パラドックス」です。肉体は一つなのに、なんだか不思議ですが、夢にどっぷり浸っている自分と、夢を見せている、見させられている自分がいるわけです。

「どちらも否定しない。両方である」
これがティモシーさん流の考え方です。これに気付くことこそが覚醒であり、豊かに、心地よく生きることにつながっていくのだといいます。
「覚醒」「悟り」というと、何かを捨てる、というイメージもありますが、何も捨てなくていいし、否定しなくていい。
ただ、気付けばいい。

ティモシーさんは、「人生は夢のようなものだ」とも言いました。
人生は夢のようなもの?
どういうことでしょうか?
次回はもう少し深く、ティモシーさんの思想に迫ってみようと思います。

~つづく~

★ティモシー・フリークHP
http://www.timothyfreke.com/