セドナから愛をこめて「アイル・グラハムの光日記」 第10回

日本の大地が今頻繁に揺れている

東日本大震災があったとき、私は日本にいた。東京で、大地の揺れを経験した。
その後、2週間ほど、できるだけ友人たちと集い祈りあった。
このとき日本にいれてよかったって思った。今、遠い異国にいる私のハートは地震の情報が入るたびに揺れる。日本にいるときよりもつらい。でも異国にいるからこそできることに集中する。ポジティブに強い光とエナジーと祈りを届ける。

今、セドナを流れる浄化の川、オーククリークに頻々出かけている


日本の水に祈る。日本列島を取り囲む水に祈る。

聖なるカセドラルロックから届く浄化の光とエナジーと水の流れが、日本列島と合体して、どんどん浄化されていくのをイメージして祈っている。

4/8のお釈迦様の誕生日とされている日、セドナ在住の友人と一緒に川辺で祈った。彼女とときどき祈り合わせをする。とてもパワフルな祈りとなる。その翌日、セドナに大雪が降った。この時期に雪はとてもめずらしい。あたり一面真っ白になった。セドナと日本が繋がりますように・・ 日本の空気が清められますように……。

震災からちょうど一カ月の日、ホピ族のルーベン家族が

私の家にやって来て祈り合せをした


ルーベンの家系は、水のセレモニーを担当する「Water Clan 」水の一族。庭のメディホイールを取り囲みサークルになった。 私は東を担当して座った 日本に向けて祈った。 日本の水へ祈りを捧げた。ホピでは、儀式と食事はセットになっている。 私はのり巻きをつくった。のり巻きをほおばるルーベンファミリー。 ワサビをつけすぎて、ショボショボの顔をしたり、大笑いしたり……、 やさしい時間が流れる。

日本から戻って数日後、庭のコットンウッドの木を伐採した。大きくなりすぎて、落ち葉や枝やらが、近所の迷惑になっていた。伐った方がよいというお隣さんからのアドバイスで、やむをえなく伐った。この木は、我が家を長年守ってくれた木だった。ホピ族はコットンウッドの枝や根っこからカチーナ人形をつくる。

この木のスピリットをカチーナ人形に残そうと思った。

ルーベンとルーベンの息子たちに作ってもらおうって思った。ルーベンの次男坊のジュニアは12歳。去年、ホピのソサエティーからカチーナ人形をつくることを許可された。ホビの芸術は祈りと共にある。

許可をもらって初めてつくることができる。彼らは山になった枝からそれぞれ一本とか二本とか、自分が強くコネクトする技を選んで持っていった。むやみに無差別に何本も持っていくことはしない。まだまだいっぱいある枝と幹は、ラコタ族の友人のところに持っていくつもり。ファイヤーセレモニーの薪にしてもらう 我が家の守り神だったコットンウッドは形を変えた。形というものは変化するけど、スピリットはちゃんと存在し続ける。

2年前、夫のLeeが肉体という形からスピリットになったとき、私は魂レベルでそれを感じて私なりに理解した。

つらい経験は深い学びと強さを与えてくれる。
被災された方々は、今乗り越えることがいっぱいの大変な真っ最中だと思う。でも絶対に毎日朝日は登るし光りは差し込んでくるから、光を見つづけてほしい。光を見続ける勇気を持ち続けられますように……。

私はここから一人ひとりのハートに光をなげかけます。

いっぱいいっぱいありがとうございます。勇気をありがとうございます。

私は日本人として生まれたことに感謝します。

 

ありがとうございます。

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