『パートナーシップ』が発足し、関係性をさらに成熟させていくためにもっとも重要なこと……。
それは、「バランス」そして「対等さ」です。

自分の正しさや、身に付いた観念などは横において、とにかく目の前の相手とつながることです。
全身全霊で相手を、感じてあげる、察してあげる、見てあげることです。既存の概念や、自分がどう正しくあるか？ということは考えないでください。むしろ、今までのやり方をすべて手放し、まったくゼロの状態から2人で創造してゆく新しい世界にこそ、パートナーシップのパワーが宿るのです。ただ、目の前の相手であるパートナーにつながっていくこと、これに尽きます。
「この人と自分は１つの存在なのだ」ということに、完全に「YES」という姿勢です。

パートナーシップの一体感や繋がりがどれだけできているかは、その人のパートナーを見れば分かります。一方だけがとても輝いているのに、もう一方は出る幕がないような関係性は、うまく機能していない、エゴ的な関係であるというわけです。
みなさんはパートナーに与えていますか？　本音で関わっていますか？　愛していますか？ 犠牲をするのではなく、本当に「献身する」ということです。
愛に向かってゆくこと、腹を決めることであり、何度間違っても、もう一度、愛とつながりを選択する、そうし続けるということです。

「私は完全ではない。そして、いい人でもない」
「しかし愛について学びたい。気付きたい。そのためにはどのような感情も受け容れていこう。」という姿勢が、奇跡を生むのです。

１人で輝ける人はたくさんいますが、2人同時に輝くことができる人はなかなかいません。 関係性が進んでいくにつれて、私たちの潜在意識や無意識層に抑圧していた子供時代からの痛みや傷が浮き上がってきて、関係性に喧嘩や競争、葛藤を持ちこまずにはいられないからです。
「パートナーシップ」にコミットメントするということは、どこまでも自分自身と向き合ってゆこうとする誓いです。本物のパートナーシップは、残酷なまでに、自分自身に向き合わざるを得ないのです。
次回はパートナーシップの持つパワーと影響力について。連載最後です。

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