人間関係とバウンダリー(他者との境界線)についてPART.2~あなたのバウンダリーチェック!~

今回は、「人間関係とバウンダリー(他者との境界線)についてpart.1」からの続きです。

前回はバウンダリーの概要について説明させていただきました。何となくでも構いません、「バウンダリーとは?」のイメージを捉えられたでしょうか。それではここで、あなたのバウンダリーの様子をチェックしてみましょう!

『あなたのバウンダリーチェック』
以下の項目に、いくつ当てはまるものがありますか?

1.何かを頼まれると、断りたくても断れないことが多い

2.誰でもすぐ信じてしまう方だ

3.家族や身近な人の機嫌が悪いと、自分が悪いような、又はどうにかしてあげないといけない様な気がしてしまう

4.家族や身近な人が辛い目に遭っていると自分も悩んだり落ち込んでしまうことが多い

5.何でもすぐ人に話してしまう方だ

6.相手に何かをしてあげる時、その見返りを求めてしまうことが多い

7.人に何かを頼むことに抵抗を感じる方だ

8.口に出して言わなくても、相手に察してもらえることを期待してしまう

これらはほんの一例ですが、どれか3つ以上の当てはまる項目があるようでしたら、バウンダリーを意識することをお勧めします。
私自身の経験になりますが、今から9年前、私がセラピストとしてさまざまな人の体に触れるようになった頃から、他者の感情や思考、肉体やエネルギーの様子を感じ取る様になりました。当時の私はバウンダリーの重要性をあまり認識していなかったため外部からのエネルギーに対しての最良の対応が分からず、疲労感が拭えないことが多くとても悩んだ時期がありました。

実はこれは、特に医療従事者やセラピストなどの人と接する職業の方には珍しくないことで、「患者やクライアントと接すると凄く疲れる」、「悪いものをもらってしまう」というような意見が本当に多いのです。

相手が発する情報を敏感にキャッチするのは素晴らしい“才能です。
しかし、結果自分まで疲れ果てたり、相手のために良かれと思ってしていることが実は相手の領域を侵害してしまっていては、相手にとっても自分にとっても、本当の意味での“癒し”にはなりませんし、“自立を助けません。真の癒しとは、「ケアする側」が心身共に安定していて、「ケアされる側」とお互いに適切な距離感を保ち、愛を持って接することで成り立つと思っています。

どっしりと地に足を着けて、心を開き、健康的なバウンダリーを保っている人を想像してみて下さい。とても頼りになると思いませんか?
それでは、次回は「健康的なバウンダリーを築く方法の基本」を紹介します。

★バックナンバーはこちら