謎の言葉「サムハラ」が持つパワーの秘密

こちらの神社でも、サムハラのお守りを授与していますが、戦時中に私費でお守りをつくって、出征した兵士たちに配っていたということもあり、延命長寿、危難除けの御利益が強いとして有名になったのだそうです。
謎の言葉「サムハラ」が持つパワーの秘密

【サムハラとは?】

サムハラ」という言葉があります。漢字で表記するとWEB上では読むことが難しいと思いますので、冒頭に掲載した漢字をご覧下さい。おそらく、この漢字を読めといわれて、さらっと読める人はほとんど居ないと思います。

この不思議な言葉には「強いパワーがある」とされています。この漢字が書かれたお札は「勝負運をアップさせ、無病息災を招く」として、一部では「最強のお守り」などともいわれているのです。にもかかわらず、この言葉にどのような意味があるのかは実は定かではありません。

サムハラのお守りを授与している神社は全国にいくつかあるのですが、場所によって由来が異なっているのです。

 

【サムハラはサンスクリット語】

京都にある「鎌達稲荷神社」でも、サムハラのお守りは授与されてます。こちらでは、サムハラは「さんばら(三跋羅)」が元になっているとしているようです。

「さんばら」とはなにかというと、元々はサンスクリット語であり、「仏の定めた戒律」というような意味合いになります。神社で仏? と思うかも知れませんが、こちらは古い神社ですので、平安時代頃は当然であった「神仏習合」の名残が、サムハラのお守りということなのかもしれません。

その一方で、創建が新しいその名もズバリ、「サムハラ神社」という神社が大阪府にあります。こちらは、元々は岡山県の金比羅神社境内にあった古い祠に祀られていた「サムハラ様」からの神託を受けた人物が創建した神社です。

神社という名前はついていますが、神社本庁の傘下ではなく、単立宗教法人ですので、どちらかというと「サムハラ教」といった風情があります。こちらの神社でも、サムハラのお守りを授与していますが、戦時中に私費でお守りをつくって、出征した兵士たちに配っていたということもあり、延命長寿、危難除けの御利益が強いとして有名になったのだそうです。

ちなみに、こちらでは「サムハラ」は神道の「造化三神」を表した言葉であり、その語源はサンスクリット語の「シャンバラ」ではないかとしています。同じようにサンスクリット語が元になっているというものの、意味合いはことなっており、「幸福の維持、平和」などを表しているのだそうです。

 

【サムハラは爆弾を避ける言葉】

お守りだけでなく、「サムハラ」という言葉自体が災難を除けるとして、第二次世界大戦中に噂になったこともありました。それによると、紙にサムハラという言葉を書いたものを所持していると、「空襲の爆弾から逃れられる」というのです。

このように、どちらかというと戦争などの極限状況下で御利益がありそうなサムハラですが、そういった逸話を残したのは、「合気道」の開祖である「植芝盛平」ではないかという説もあります。植芝は自らが創始した武道である合気道について、「道歌」を多数残しています。「道歌」とは、短歌をベースとして道徳や、さまざまな「道」を説いたものなのですが、植芝の道歌には次のようなものがあります。

「たえても たたえ尽きせぬ さむはらの 合氣の道は 小戸の神技」

「さむはら」という言葉が入っていることがわかると思います。植芝は武道家ですが、とてもスピリチュアルな人物としても知られており、自らの守護神を「天の村雲九鬼さむはら龍王」だとしていました。この守護神は龍の中でも「気性の荒い武神」であったそうなので、さむはらという言葉が戦に強いのはこのあたりが関係していそうです。

また、植芝は「弾丸を避けることが出来た」という逸話も残っています。それによると、銃から弾丸が発射される前に、光の線が見えてそれを避けるとあとから弾が飛んできたというものや、そもそも弾丸がスローモーションのように見えたというようなものがあります。

こういった、戦時中の植芝盛平のエピソードと、サムハラという「古くから信仰されていた神」が結びつくことになって、いつしかサムハラという言葉の書かれたお守りを危険を避けるとされ、平和になるにつれて勝利祈願といった要素が加わっていったのかもしれません。

 

【サムハラの正体】

では、サムハラとはどんな神様だったのでしょう。おそらくは、戦などに関係のある武神だった可能性が高いようです。サムハラのサンスクリット語での解釈には「まとめる、一緒にする」という意味の「さむ」と「取り去る、壊す」という意味の「はら」が合わさったのではないかという説もあります。これを翻訳すると「まとめて壊す」もしくは「まとめて取り去る」というようになり、武神らしい名前といえるでしょう。

日本では、さすがに銃撃事件などは少ないですが、アメリカでは最近もテレビの生放送中にキャスターが銃殺されるというショッキングな事件がありました。世界的にみると日本のように「銃の危険性を考慮せずに暮らせる国の方が少ない」のは事実です。これから海外へでかける予定のある方はサムハラのお守りを手に入れてみるというのはいかがでしょう?

 

The mystery of the word “Samuhara”.
Magic items to avoid calamity.

 

前回の記事:お稲荷さんに種類があるって知っていましたか?