過去に縛られずに人生をおくるためにー脳のneuroplasticityを活用する方法

過ぎ去ったはずの過去の失望や失敗、悲しみに恐怖でいつまでも縛られてしまっている……こんな心当たりはありませんか? それは今でもあるかのように見える『幽霊』と同じものです……。 これらは脳のポジティブ回路の強化し、ネガティブ偏向を改めることが大切なのです。

 

<ポジティブ回路の強化>

ポジティブな経験は頭の中でスルーすることが多いので、意識してじっくり味わい、五感をフルに活用して記憶するようにします。たとえば、散歩していて気持ちがよいなら、土の匂いを吸い込み、そよ風が肌に心地よい感触を味わいつくします。また、何か嬉しいことがあったら、何度でも反芻してその感情を引き伸ばします。要は、ネガティブな経験のときに自然にしていることをポジティブな経験に活用するのです。

こうすると、脳の配線が徐々に変化して、ネガティブ偏向を改めることができます。

何もいいことがない、ポジティブな経験がないというときは、どうすればよいのでしょうか? 必殺技があります。いちいち、一つ一つに感謝する、これに尽きます。五体満足で健康、自分で栽培したり飼育したりしなくてもさまざまな食物が手に入る、気にかけてくれる友人がいる、などなど、考え出したら、切りがないくらい出てきます。感謝は、手っ取り早く自分の波動を上げるのにも有効です。波動が高まれば、それにあったよいものが引き寄せられるので、また感謝です。こうして、ポジティブなループに入ってしまえば、楽ちんです。

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<脳のプログラムの解析と書き換え>

さらに、プログラムに組み込まれてしまったバグ(ネガティブな考え)を見つけて書き換えることです。落ち込んだり、ストレスのときに、自分がよくつぶやく言葉がヒントになります。あるいは、嫌な感情が起こったとき、どんなことを考えていたか観察してみましょう。こうやって、自分の言葉や思考を観察するトレーニングをすると、それだけでも、ネガティブなプログラムから自分を離して考えることができるようになるので、ネガティブループに陥らなくて済むでしょう。

リン・A・ロビンソン著の”Listen:Trusting Your Inner Voice in Times of Crisis”に出ていましたが、気がついたネガティブな考えをノートに書き留めます。そして、気分のよいときにでも、書き出した思考を読んで、それが本当のことかどうか自問してみます。こんなことを他の人に言うだろうか? なぜ、いつも自分にこんなことを吐くのだろうか?

こうやって客観的に捉えると、バグ(プログラムの不具合)が見えてきます。あとは、それを取り除いて、もっと品質のよいプログラムに書き換えるだけですね。もっと気分を明るくしてくれる考えをプログラムすればよいのです。

過去の恐怖に縛られていては、真の幸福は得られません。この際、脳のプログラムの書き換えをし、意識してポジティブ回路を形成するようにしましょう。

 

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