ココロセラピストが語る!?　敵を増やすな！～自己主張とは言えばいいわけではない!?～

嫌われる勇気？

えっと、嫌われたいですか……という話です。
そんなわけないですよね。わざわざ好き好んで嫌われたいと思っている人なんていませんよね。

僕は嫌われたくないですよ。結果的に嫌われてしまったなら仕方ないと思いますが。
僕も、一時期は「他人を嫌ってはいけない」という思い込みに支配されて自分で自分を苦しませ続けた時期もありました。
でも、これって、本当につらいんですよね。

好きって感情があるように、嫌いっていう感情だってあるんですよ。これ、どっちも大事で。

だから、わざわざ嫌いにならなくても、どうしても苦手な人がいたり、嫌いな人がいても、それはそれで仕方がないんですよ。不可抗力ってありますから。

だから、嫌われてしまうのが悪いとは言ってないんです。ある程度は仕方がないんです。
でも、わざわざ嫌われる必要はないんです。

自己主張の美学？

時々、ふと思い出す歌があります。反町隆史のポイズン。ご存じですか。
むやみやたらに歌詞を引用できないので自粛しますが、気になる方は調べてみてください。インパクトがものすごく強くてクセになると思います。

簡単に言うと、「言いたいことが言えないってつらいよね……」ってこと。
もちろん、それはつらいです。
言いたいこと言いましょうよ。言っていいんですよ。言論の自由があるんですから、憲法に。

自分の言い分をきちんと伝えなくして意思疎通ができるはずがないんです。テレパシーが得意な人でもない限りは。

言いたいことが言えるって、素晴らしいことなんですよ。
自己主張に美学を感じている人がいても不思議ではないと思いますよ。

そこに思いやりはあるのか？

ただね、言いたいことを言えばそれが正解みたいに思っている人は、敵を増やすだけだからやめておけって言いたいです。

まず、意識して欲しいことがあるんですよ。
言いたいことを言うのは大事なことですよ。
でも、そこに相手に対する配慮ってあるのか自問自答して欲しいんですね。こ
れは僕自身に対する戒めも込めて言ってるんですが。

言葉って、責任が伴うんですよ。
たとえば、「昔、〇〇って言われたことがあって。それが、今でも心の傷になって……」みたいに、些細な発言を何十年も覚えていて悩んでいたり、苦しんでいたりする知り合いって周囲にいませんか。
はたから見たら「なんだ、そんな下らないことで悩んでるのか。ばかばかしい……」って思うことありませんか。ありますよね。
少なくとも僕は、そんな風に感じること多いですよ。とか言いつつ、自分も、ちょっと不快なことを言われると瞬時に頭を切り替えられる方ではないので、ずっと根に持っていたりするので気持ちはよくわかったりもします。

なので、発言者に深い意図がなくても、悪意がなくても、言いたいことを言っただけでも、自分の発言が相手に大きな影響を与えてしまう可能性があることも絶対に忘れないでほしいんですね。

繰り返しますが、結果的に誰かを敵に回してしまうのは仕方ないんです。言わなければ伝わらないこともたくさんありますものね。

ただ、いくら言っても通じない人に、しつこく自己主張したところで通じませんし、関係が悪化するだけの可能性が高いのも事実なんですね。

また自分の気持ちや意見を言ったから、それが認められたり、受け入れられたり、思い通りになるわけではないことも理解して欲しいです。

何かを言えば、何かが返ってくるんです。
肯定的な意見、反対意見、無視……。
それに対して自分がどういう影響を受けて、どういう反応をするのかも、覚悟が必要なんですね。

言いたいことを言うのは自由だし、言いたいことを言う権利は持っていますよ。
でも、それって、暗黙ルールですが、話し合いをすることで双方が良い結果になるように配慮するっていう前提条件があると思うんです。

空気が読めない……？

言葉の選び方だけが問題というわけでもないんです。
空気が読めない人って、TPOを完全に無視して、空気をかき乱しますよね。だから敵が増えるんですよ。

後、媚びろってわけじゃないけど、「コイツに意見してはいけない……」って人、いますよね。
人生って、出会ってはいけない人間に必ず一定数は出会うと思うんですね。
命を懸けて、最悪、戦う覚悟でもあればいいけど、そうじゃないなら、様子を見ながら、できるだけリスクを最小限に身を守るのが大事です。
そこまでして、その人にどうしても伝えたいことってあるんですか……っていう事も大事なんですよ。