口の中の悲劇!?
おそらくあなたがこの記事を読んでいる頃には笑い話になっていると思います。
先日、仕事休みの日に(といっても、やることは山積みなのですが)口の中に激痛が走りました。
朝、痛みで目が覚めたのですが、痛すぎて布団から出られませんでした。(あ、こういう話をすると、聞いてもいないのに勝手に病名をつけてくださる方が多いのですが、間にあってます……)
しかも痛すぎて口が開かないし、喋れないし、とにかく本当に困って。
いろいろあって、気合いで何とか受診したわけです。
今(執筆中)も痛いですが、食事もなんとか摂れますし、会話もできます。
薬を飲み忘れなければ基本的に元気です。
あ! 脱線しますが、こういうときのためにも、普段から人間関係はできるだけ円満にしておいた方が良いですよ。
本当にピンチの時、一から十まで説明しなくても、危機を察して駆けつける仲間がいるのといないのでは、いろいろな意味で本当に未来が変わりますからね。
キモいナニかが出てきました……
翌朝、口の中に変な感じがしました。
違和感があったので、取ってみると、小さな石のような固形物がでてきました。
おそらく、口の中で炎症を起こしていた何かが固まって取れたのだと思います。
「痛みの原因は(全部ではないにしても)コレか………」と思いました。
測定したわけではありませんが、大きさは直径約2ミリ。
厚みもそこそこありました。
体から異物が出てくる時点で気持ち悪いし怖いのですが、それ以上に感じたことがあります。
「こんな小さな得体の知れないナニかのせいで、僕は激痛で苦しんで大切な休日を無駄にしたのか!」と。
本来休日は休むための日ですが、現実的には、普段忙しくてたまってしまったタスクをこなす日だったりするので、本当に何もせずに休んでしまうと、とんでもないことになってしまいますよね。
もちろん、本当に休むための意識を持つ事は大事ですが……。
とにかく、僕はこのほんの小さなナニかに、思いっきり振り回されてしまったのです。
僕の身長は約164センチです。
俗にいうチビです。
でも、164センチの人間が2ミリのナニかに、振り回されるって、よくよく考えるとスゴイことですよね。
たびたび脱線してすみません。
僕はMARVEL作品が大好きなのですが、以前『アントマン』という映画がありました。
簡単にいうと主人公が小さくなって戦うというだけの話です。
公開前は正直に言うと「しょぼいな……」と思っていました。
実際に作品そのものは滅茶苦茶おもしろかったですが。
ただ、改めて考えると、2ミリの何かが鬼の如く僕を追い詰めてくれたわけで。
小さいからって決して「しょぼい」というわけではなく、実はものすごく大きなパワーを持っているのだなと痛感しました。
受診中、あまりにも口の中が痛くて先生の話を完全に理解しきれなかった(それこどころじゃなかった)のですが、どうも、ウィルス感染が原因ではないかとのことでした。
ということは、冷静になった今だからこそわかりますが、本当の敵は2ミリのナニかではなく、それが生まれる原因になったウィルスということになります。
もう、目では見えないレベルの世界です。
必ずしも大きいから強いわけじゃない!
本当に酷い目にあいましたが(まだ薬を手放せていませんが……)、小さいもの、侮れないなと心の底から思いました。
まさに「恐ろしい子!」(このネタがわからない方はすみません)
それから、この話は僕が如何に大変だったかという話がしたいわけではありません。
お見舞いの果物カゴなら、今も絶賛受付中ですが……ってこれは冗談です。
少し元気になって来たので、ハイになっているだけですので気にしないで下さいね。
2ミリの何かをしばらく、眺めていたのです。
そして、思ったのです。
「もしも、自分が無力だと思えても、小さな力しかないと思えても、実はものすごく何かに大きな影響力を与えているかもしれない。今、与えられていなくても、ジワジワと与えられるかもしれない。必ずしも自分という存在が無力で無価値と思う必要なんかないのではないか」と。
生きていると、自分が無力に思えることって結構、多いと思うのです。
僕も、そういうことは今まで多々ありました。
今まで接して来た人たちの中にもそういう人たちがたくさんいました。
もちろん運も、実力もものすごく大事です。
ただ、最初から自分が無力であると思う必要って実はまったくないのです。
『アントマン』に限らず日本にも小さなヒーローいますよね、
『一寸法師』。
大きな鬼をいとも簡単にやっつけてしまいますよね。
2ミリの何かは僕に痛みを与え、一日の言動のあらゆる方向性を変えてしまいました。
違和感の段階から数えれば、もっとですし、受診していなかったら今も相当苦しんでいたと思います。
だとしたら、僕たちも、もしかしたら地球規模、宇宙規模で、ものすごく大きな影響を与えられるかもしれないのです。
ただ、それは良いことだけの話ではありません。
ここが重要なのですが、自分自身の小さな言動も、一歩間違えれば、核兵器並に人類に大迷惑をかけてしまう可能性すらあるということです。
僕たちに、急に大それたことをやれと言われても、それは簡単ではありません。
でも、小さな小さな善意を配り続けるとか、そういうことなら、誰でもきっとできますよね。
いつか、それが大きな影響力になって、人類、地球、未来に素晴らしい影響を残せたら良いな……なんて思うのでした。
僕たちは、ちっぽけな存在かもしれない。
でも、希望のパワーは無限大。
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