ココロセラピストが語る!『勘違いな幸せ』とは? ~もしかしてその幸せ観が不幸の原因かもしれない!~

幸せは色々な要因が絡まっている場合もあるのです。 「それだけあれば幸せ!」と「○○が無ければ幸せじゃない!」は似ていても違うのです。

 

幸せを他人と比較しない!

人間は自分と他人を比較したがる生き物です。僕もできるだけ他人と自分を比較しないようにしようと心がけていますが、時々。気が滅入っている時なんかは、ついつい意識が他人に向かってしまいます。

でも「他人と幸せを比較している時点で、幸せからは遠のいている」と言う事を知っていれば、いつでも軌道修正する事ができます。何故なら、誰だって幸せから遠のいたら困るからです。

もし自分を完全に見失ってしまったら、自力で軌道修正が難しいと思いますので、信頼できるカウンセラーかセラピストなどを利用するのも良いと思います。

そもそも他人と幸せを比較する事って出来るのでしょうか。たとえば、学校みたいにテストの点で優劣を決めるなら、点数が高い方が勝ち組で低ければ負け組かもしれません。

場合によっては成績が優秀だと、若干校則を破ったり、イジメをしても見逃してもられたりするのかもしれません。でも、それはものすごく狭い世界での価値基準です。

若い男性だと身長の高さや走る速さのスピード等もついつい他人と比較してしまうかもしれません。確かに気にならなくはないですが、それと幸せは必ずしも直結しない事も覚えておいた方が良いです。
小学生くらいの子なら、そういうベクトルで幸せを考えるかもしれませんが、幸せは長いスパンで考えた方が良いかもしれません。

たとえば、学校のテストでいつもハイスコアを叩きだせるけれど友達が一人もいない人がいたら、羨ましいでしょうか。

嫉妬の対象になるでしょうか。テストの点数も大事ですが、それがあなたにとって幸せの優先順位の高いものでなければ、それほど気にする必要はないのです。(※勉強することが無駄と言っているわけではありません)

身長が高いけれど、それ故に、いつでも何処でも何をしても目立ってしまって自由に動きづらい人がいたら羨ましいでしょうか。むしろ同情に値すると思います。

走るのは早いけれど本当は運動が嫌いなのに無理矢理、体育会系のクラブに入れられてしまったらどうでしょうか。幸せとは思えません。

他人の芝生が青く見える事も時にはあると思います。本当に青いかもしれません。

でも、絶対ではないのです。それを自分の幸せの参考にして無駄な勝負を挑んでも仕方ないのです。

就職だって同じです。学校の先生や家族、親戚が褒め称えてくれるような有名企業に入ったら羨ましいと思うかもしれません。

でも、それが幸せかどうかは本人しかわからないのです。周囲のプレッシャーが辛いかもしれません。ネームヴァリューはあるけれど、自分のやりたい職種とはかけ離れているかもしれません。実はブラック会社かもしれません。

一方、名も無い小さな会社に入った方がアットホームで自由そうに見えるかもしれません。でも、少人数過ぎてプライバシーが無く過干渉かもしれません。人員不足を「少数精鋭」と言いくるめて、こき使われているかもしれません。
何処に就職したら幸せかも、自分にしかわからないのです。参考にするのは良いですが、絶対ではないのです。

逆に、羨ましがったり嫉妬したりではなく、他人をむやみやたらに見下すのも幸せから遠のきます。

「あの子、すごくファッションセンスが悪いわね。あれじゃ、オトコも寄って来ないわね……」

とか、実に大きなお世話です。最低限の身だしなみは必須ですが、わざわざ相手を見下す必要はありません。

相手を見下す時は自分が優位に立っている気がして幸せな気分になるかもしれません。でも、本当は、自分が幸せだと感じられていないから、満たされない欲求があるから他人を見下しているという可能性もあります。

もしそうなら、どんなに他人を見下しても、幸せにはなれないのです。それにファッションセンスは悪くても、その人の幸せの基準が、たとえば仕事だったとして、情熱を注ぎこんでファッションどころではなく、幸せいっぱいという可能性だってあるのです。

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芸能ネタなどでよく話題に上がるのが不倫。不倫が良いかどうかは別として、他人の不倫を面白がっても幸せにはなれません。

「不倫だなんて、なんて尻軽なオンナなのかしら?」

とか、そんな事はどうでも良いのです。
自分の恋人や夫が掠奪されたのなら話は別ですが、そもそも縁遠い芸能人が不倫したからと言って自分には何の影響も無いのです。
自分は不倫をしていないから立派な人間なのだと自己肯定感を強引に引き上げて幸せを感じたいのかもしれません。でも、本当は異性にまったく相手にされていない自分が惨めに思えている裏返しなのかもしれません。

不倫はお勧めしませんが、本人は何らかの理由があって覚悟の上かもしれません。それよりも、自分の恋愛事情をより幸せにする方向にシフトした方が良いのです。

他人と比較するのではなく、自分の幸せを噛みしめる事の方が重要なのです。そして、他人の事が気になるのなら、他人の幸せを素直に喜んであげた方が良いです。人は幸せを共感して貰えると、更に幸せになれるのです。

ダイエットに成功して喜んでいる人がいたとします。気づかなかったフリをするという選択肢もありますが、「うわー。スタイル良くなったね!」と一緒に褒めて喜んであげたらどうでしょうか。相手は一層幸せになれるのです。自分が痩せたいかどうかは別の話なのです。

言うまでもありませんが、不幸癖の人ばかりと接していると自分も不幸になります。自分だけ幸せなら良いと思っている人とばかり接していても不幸になります。幸せは連鎖するのです。

自分が幸せになったから、他人を不幸にしてやろうと思う人はいません。人は幸せになると心が広くなるものです。自分自身もそうだと思います。自分が幸せな時は特に他の人の幸せも願ったりしませんか。

だから、他人の幸せを喜んであげると言う事は巡り巡って自分も幸せ度が増すと言う事なのです。
それに、他人の幸せを素直に喜んであげられる人は、そのこと自体が幸せな証拠でもあります。