満月のクリスマスに寄せて―ホリスティック健康相談

満月のクリスマスに寄せて、私が出来るのは、あの日、黒いコートのサンタクロースから受け取った「奇跡」を、こうしてあなたに伝える事だけです。

幸せを幸せと感じる心

クリスマスに起こった不思議な出来事、と、当時の私が思ったかと言うと、そんなことは全くなく(笑)、その後も人生に次々起こる困難にぶつかりまくって、うつ病と対人恐怖症になったのはそれから数年後。

暗闇を手探りで進むようにして20年ほどが過ぎ、文章を書きながら自分を振り返ると言う作業をしているときに、私はあることに気が付きました。

多くの困難と、ひどく傷つけられる経験を沢山してきているのに、私は人間を悪いものだとは思えないことに。
そして、それは、20歳のこのクリスマスの記憶に繋がっていました。

黒いコートの彼のことを文章に書きながら、初めて感動して涙が流れました。
彼がいなかったら私は今頃生きていなかっただろうと、やっと気が付いたのです。

幸せを幸せと感じられなかっただけで、私は、本当に素晴らしい幸運を手にしていたのです。

彼のおかげで私は「人間とはすばらしい生き物である」と思えています。
たとえどんなに心が荒んでいる人でも、強欲な人でも、身勝手な人であっても。
あの日、私を傷つけた人がいなかったら、私は彼に出会えなかったのだから。

生きる根となるこの感覚を得られたことが幸運で無くてなんだと言うのでしょう?

あなたが月や暦の何かから、少しでも幸運を得ようとしているのはどうしてですか?
そもそも、あなたにとって「幸運」「幸せ」って何ですか?
本当は、それが判らないから、世間一般で言う幸運を追いかけているだけではありませんか?

今そこにある自分を「良し」と出来ないから、何かで補おうとしているのではありませんか?

でも、本当は全ての人が、思いもしないような奇跡に囲まれています。
そして、あなたもその奇跡を起こしている一人かもしれません。

多分、黒いコートの彼も、自分が人一人の人生を救ったなんて思ってもいないでしょう。
その奇跡は起こした側じゃなく、それを受け取った側に幸せを感じる心があるかどうかなのだから。

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幸せは「運」から得られるものではありません。
自分で感じ、選び取るものです。

与えられるのを待っていても、やっては来ないのです。
あなたが幸せになる生き方・考え方を選ぶしかないのです。
それには「本当の自分とは何か?」「自分にとっての幸せとは何か?」を知らなければ選べないのです。

そもそも、「幸せを感じる気持ち」と言う形の無いものを、お金や物など現実的な何かで得ようとすることがおかしいと思いませんか?

それが、本当にあなたの「幸せ」ですか?

奇跡や幸運はとてもありふれたものとしてこの世界全てに満ちています。

彼が、あの日、私にかけた言葉のように。

あなたはそれを感じ取ることが出来ますか?

 

満月のクリスマスに私が出来る事

もう一度問います。

あなたにとっての幸せとは何ですか?

満月は人の心の奥底にあるものを浮かび上がらせると言います。
クリスマスに月の満ちる夜は、それを問いかけるのにふさわしい時なのではないでしょうか。

悩んでいても、苦しんでいても、傷つけていても、欲が深くても、あなたはそこにいるだけで素晴らしい。
もし、今、そう思えなくても、いつかで良いから気が付いてください。

満月のクリスマスに寄せて、私が出来るのは、あの日、黒いコートのサンタクロースから受け取った「奇跡」を、こうしてあなたに伝える事だけです。

どうか、「ありふれた奇跡と言う幸せ」を受け取ってください。

 

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