KUSAKA SAVIOUR 新訳~日本神話~ PART 3太陽少年 前編

みなさんこんにちわ! ともくんです! ついに先日から始まりました! トリニティ連載の新しいシリーズ 古事記や日本書紀などの日本神話のさまざまな謎や真相多くの知識を得てゆけるフィクション小説 「KUSAKA SAVIOUR 新訳 ~日本神話~」第3話をお送りしたいと思います。 さまざまな古代の神話の物語が現代によみがえる…… (注※物語はフィクションです。登場する人物 場所は一部の場所を除き実在のそれとは一切関係ございません。 物語としてデフォルメし対応させてわかりやすく描いてあるので続きを期待していてね♪)

テルヒコ、求道への道

そして殴っていた屈強なスポーツマンの先生も、自ら命を絶ってしまった。そんな状況に招いた生徒も過呼吸になってしまった。
なんでこんなにみんなバッタバッタこんなことになるの?
すごく不思議だった。
そんな僕もこの数年後、まあここでは語れないほどに話せばいろいろあって、紆余曲折の後自殺未遂を図るんだけれど
ガソリンスタンドで洗剤を焚いて、遺書を残した
すべての人々に復讐はしないが、もうどうすることもできない。お父さんお母さん、さようなら……って
でもその数秒後、そんな自分がものすごくイラついた。多くの人々を裏切るって感じ
自分を殴りたい気持ちになってしまった。
どうして自分ってこんなにも身勝手なんだろう。
どうして小さな子供たちの社会で「気持ち悪い」とか「触るな」とか「きゃははは!」と毎日全校クラスから嘲笑され、家族の悪口まで多く言われ、入学した高校でプライドも壊されて気持ちの悪いモンスター扱いを長い間されてみると、だんだん精神が傷んで崩壊していってどこかに逃げ出したくなってしまう。
そういう甘えた気持ちになっている自分を恨めしくなるのだ。
なんていうやつ。本当に情けなくなり、といって誰かに強く当たることもできず、
そのあと死人のようになって、挙動不信になり、他人に言動を気にするようになり、人目を気にするようになる。

いちはやくアルバイトをし働きながら職を転々として、学校を転校する。
この日から目の焦点が合わなくなっていった。
「おれさ~、いじめられたやつの気持ちがわからないから、どちらかというと、いじめる? ほうじゃない」という先輩
「盗みくらい普通にやってるって?」
「人間というのは、混沌とした矛盾したものだよ、そういうものだよ」という悩みを打ち明けた時の家族の対応。
「君と話していると嫌気がさすんですよぉ」といういじめを隠ぺいする変態教師。
「わたし……レイプされたの。それで体を売っているんだけど、私に同情してくれる人ってあなたくらいね」
そう涙を流していたら、平気でぼくを売り飛ばそうとしてきた女の人。
この世の中で、 正義って、何? 勧善懲悪のような世界観が、ぼろぼろと壊れて音を立ててゆく。
温かさややさしさ、真っ白いもの。
ぜんぶぜんぶ。ボロボロに壊れて。涙が消え、笑顔が消えてゆく
「本当にそんなくだらないことで悩むなんて、本当に恥だわあ」という親戚。
えっ、あなたたちも頼れないの? 家族じゃないの? 僕の味方はどこにいるの?
だんだん気がおかしくなっていき、路上で発狂するようになる。
どぶの中で泥水を飲もうとしたり、購入したバイクで土手に突っ込んだり
思い出せば、あの日から僕はみんなにされていたことが忘れられず、何も言わず野山をかけ回って過ごすようになった。
一見想像もつかないほどほっそりとしたたくましさとはほどとおい見た目のなかにはながい間彼らにされたことを
思い出しながら鍛えた体があった。なにかの怨念を打ち込むかのように暇なときは陰で己を鍛えていた。
自然の中での鍛え方だったので、体そのものが肥大化することはなかった。運動能力だけは上がったものの
うだつの上がらない性格はかわらなかった。

体をつくってきた効果を発揮することもなく、しずかに過ごしていた。人を殴ることも、叩くこともできない性格だったからである。
なぜ自分を乗り越えなければともがくになったというのも、僕自身の周囲の人々の言葉によるものも大きかった。
ひ弱で頼りない女々しい奴、そういう指摘が嫌だったのである。少しでも強くならなくちゃ生きていけない! 生存本能だった。
12歳のころ、少し自分のこれらの悩みをちょっとだけ親戚に相談しようとしたことがある
そのとき親戚のある人から「おまえはマザコンだから、だれにも悩みなど打ち明けるな。男だろ⁉︎」といわれ
殴られたのだ。別にマザコンというわけではない。母に悩みを一回相談しただけ、それがマザコンなのか?
あちらの親せきは特殊に武家のような実の子を殴る教育をしているので
それが子供の精神を壊すきっかけになるとは思っていなかったのである。
悪気はなかったにせよ、そういう無意識の一言で、「ああ、僕はマザコンで気持ちが悪くてみんなが死ねと思っているんだ」
とおもうようになり、弱みを見せたくないから、周りに、特に 母さんに申し訳ないから
悩みを話さないようになる。そうすると数年もたつと、だんだん目の焦点が合わなくなってきて
真面目に生きているのがばからしくなってきちまって。
どうして正しく思いやりを持って弱い人を助けたり、自分がかばおうとしただけで、俺が標的にされるんだよ⁉︎
俺は、いじめの的にされていた子を助けたかっただけなのに、本当のことをいっただけなのに
畜生、みんな嘘なんだ、みんな悪魔だ、この世の中も悪だこの世界も悪だ、この宇宙も悪だ
事件もテレビも社会もすべてのものがそうだ、歴史もそうだ!
すべてのものが悪! 悪! 悪! 悪! もう壊れてしまえ! うわーーーーーーーーーーーーーーーーー!
「照彦! やめて! 」
すべての人々の制止を振り切り、俺(僕)は繁華街に飛び出していた。

 

——つづく——

 

ともくん大開花プラン動画

 

《天術家 天華とも さんの記事一覧はコチラ》
https://www.el-aura.com/writer/amanohanatomo/?c=60997