細胞を修復し、健康をもたらすヒートショックプロテインを有効活用するための入浴方法

江戸っ子のようにかなりの高温に一瞬入るだけでは、ヒートショックプロテインは増えません。「正しい温度管理と、しっかりとした体温調節」をすることで、より効率的にヒートショックプロテインを増加させ、そして必要以上の高温によって健康を損ねることがないようにできるのです。

つぎにお湯の温度をチェックしましょう。「40℃〜42℃」ぐらいで自分が無理をせずにある程度の時間入れるだけの熱さにしておきます。湯船に入ったら舌下体温計で体温があがるのを確認しましょう。目安としては「40℃なら最大20分、42℃ならば最大10分」で、1.5℃〜2℃体温が上昇するはずです。ただし、これには個人差がありますし、お風呂の保温状態にもよりますので、慣れないうちは「舌下体温計でしっかりと計測する」のが無難です。

体温が上昇したらお風呂からあがり、すぐに「体温を維持」します。寒い部屋にいったり、更衣室で裸で髪の毛を乾かしたりせずに、タオルやバスローブなどで身体を保温して、適温の部屋にいきましょう。体温をチェックして平熱に戻ったならば、冷たい飲み物を飲んでもOKですが、平熱に戻るまでは冷たいものはやめて、水分が欲しい場合は白湯などにしておくと効果的です。

1度の入浴で増加したヒートショックプロテインは、だいたい「1週間ほど体内に残る」とされています。最も増加したタイミングは「入浴後2日程度」ですので、週に2日もこの入浴法を試すと、「健康をしっかりと維持することが可能」となります。

最後に、ヒートショックプロテインの効能をもう少し紹介しておきましょう。細胞を修復することで、アンチエイジングにもなりますが、「免疫力もアップし、疲労回復や運動能力向上」といった効能も存在しています。また、物理的に代謝があがるために、「ダイエット」にも効果的です。

最初のうちには、舌下体温計などの道具が必要ですが、一度慣れてしまえば、何の道具もなしに、健康と美容を維持できるヒートショックプロテイン入浴法。「入る前にしっかりと水分を補給することと、入浴中にのぼせそうになったら無理をせずに出る」ということだけを守れば、身体に負担もなく、とても素敵な健康法ですので、お風呂に入るのが気持ちいい今の時期から、この入浴法を習慣にしてみてはいかがでしょう?

Hot bath and a tepid bath.
To maintain health in the heat shock protein bathing method.

 

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