ストレスのタイプを知って、自分とうまく付き合う方法。

いくら気をつけていても、いつのまにか溜まってしまうのがストレスです。 早めに対応することを心がけ、日々の生活が楽しみや喜びで溢れますように。

ストレス社会と言われ始めたのはいつ頃からでしょうか。
厚生労働省は、平成27年12月から労働安全衛生法に基づく「ストレスチェック制度」を実施するようにな
りました。それほど事態は深刻化していると言えます。

 

そもそもストレスとは一体なんでしょうか?

もともとは、カナダの生理学者であるハンス・セリエ博士が1936年に「ストレス学説」を発表したことにより、使われ始めた言葉です。
本来、ストレスというのは身体に「刺激を与える」という意味なので必ずしも悪いものではありません。「良いストレス」は、夢や目標、スポーツなど自分を奮い立たたせてくれたり、勇気づけてくれたり元気にしてくれたりする刺激です。「悪いストレス」は過労や悪い人間関係、不安など、自分の体が苦しくなったり嫌な気分になったりするような刺激のことです。私たちが身近に捉えているのは、「悪いストレス」です。

今回は、その悪いストレスについて解説と対処法などをお伝えしたいと思います。

悪いストレスは2つに分ける事ができます。
1つ目は、心に負担を与えるものです。
不安、悲しみ、怒りなどによる精神的なもの。
職場や家族、恋人との人間関係で思い通りにならないことからくる怒りや悲しみなどのストレス。性格からくるものもあり、真面目で完璧主義の人や短気な人、すぐに緊張してしまう心配性な人など。また、自分の意志や感情をストレートに表現できず、思いを自分で押さえ込む人もストレスを感じやすいといえます。
このように、自分の思い通りにならない不満が蓄積されることによって悪いストレスが生じるといえます。

2つ目は、体に負担を与えるものです。
過度な労働時間による疲労、寝不足、極端な暑さや寒さなどによる身体的なもの。
残業が多く、休日もほとんど休みがとれなかったりして溜まった疲労。パソコンや携帯電話などの電磁波によるストレス。睡眠不足や激しい運動。極端な暑さ、寒さから体調不良を引き起こし、それがまたストレスを引き起こす事もあります。
科学的な物質からは食品添加物、酒、たばこ、空気汚染など。ウイルスや細菌、花粉なども悪いストレスの原因となります。

悪いストレスは本当に様々なものがあり、自分では気がつかないものもたくさんあります。もちろん個人差があって同じストレスを受けても、その感じ方は人様々です。だからストレスを感じやすい方は自分の特徴を知って改善する必要があります。

 

では次に、受けたストレスはどこに出るのか?

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受けたストレスの出口は「心」「体」「行動」です。

まず「心」ですが、心にストレスがかかるとネガティブな感情が出てきます。
悲しい、辛い、寂しいなどです。

この心のストレスは人によって受け取り方が違い、理解してもらいにくい場合があります。心のストレスを感じない人に話すと、なんだか否定されたような気持ちになり、「こんなことくらいで悲しい気持ちになるのは自分が弱いからだ」と自分を攻めてしまい、またストレスがたまるといった悪循環に繋がることもあります。

でもあなたの心が感じているのなら、ちゃんと目を向けてあげましょう。無理をしすぎないで、自分の心に聞いてあげましょう。
辛かったこと、悲しかったこと、自分がちゃんと自分の事を理解してあげる一番の親友になったつもりで。
気持ちを文章に書き出すことも心のモヤモヤを整理させる事にお勧めです。気持ちを分かってくれる友人や恋人がいるのなら、話す事で絆が深まる場合もあります。とにかく「すっきりする」そういう感覚が大事です。