誰もが幸せになりたいもの。
幸せの形はひとそれぞれといっても、不幸よりは幸福を求めることには変わりはありません。
それだけに、どうしたら幸せを得られるのかは、さまざまな角度から研究されています。
幸せを感じやすくなるために、脳を鍛えようという考え方もあります。
神経心理学者である「リック・ハンソン博士」は良いことがあったら、それをしっかりと意識するという習慣を身につけることで、ネガティブなことよりも、ポジティブなことに焦点を当てやすい思考回路を脳内に形成し、最終的に幸せを感じやすくなると提唱しています。
また、ほほえみが浮かぶようなことを考えたり、ほほえみを浮かべるだけでも、自然とポジティブな感情を引き出すことができ、それによって幸福度が高くなるという研究結果も発表されています。
2014年6月に『ナショナルジオグラフィック』が行った実験によると、自分が幸運だと思っている人は、自分が不運だと思っている人に比べると、実際に幸運を手につかむ確率が高いということもわかっています。
これら、さまざまな研究から導き出される答えとして、幸せになりたいのならば「じっと幸せがくるのをまっているだけではダメ」ということです。
ポジティブな思考をもつことで、エネルギーレベルで幸せを引き寄せることができるとはよくいわれますが、たんにポジティブな思考をもつだけでは、それはなかなか具現化しません。
それを具現化させるのは、やはり「行動」なのです。
ポジティブな思考を持つだけでなく、日常の中で、どんなに小さな幸せでも感じたのなら、それをしっかりと実感し脳に刻みつけ、些細なことでもほほえみを浮かべたり、さらには、嬉しいことがあったら、他の人にもそれをシェアしたりする、といった「行動」をしていくことが大切なのです。
「行動」というと大変なことのように思えるかもしれませんが、なにかあったら、いつでも素直に「ありがとう」というだけでも、充分な行動です。
感謝の気持ちを素直に表現していくことで、自然と幸せがやってくるようになるはずです。
幸せを呼び込むというのは、決して特別なことではありません。
自分自身に感謝し、他者へも感謝し、幸せをわかちあい、どんな小さな幸せでも、それをしっかりと味わうこと……
どれもがささいなことに思えるかもしれませんが、そんな積み重ねこそが、
最終的に大きな幸運をもたらし、幸せな生活へと導いてくれるはず……