月がもたらしてくれる特別な「お下がり」とは「月の○○○」だっ

皆さんがとても毎回興味を魅かれる『月』にまつわるお話し。今回は「神秘的な存在であり、スピリチュアルな力を持つ」と言われる『月』について、ちょっと変わった視点からのお話しです。

【月からのお下がりってなに?】

中秋の名月の時期は過ぎましたが、これから冬にかけて、空気が澄んで「月が綺麗に見える」ようになっています。月を見上げたり、月の姿を見て瞑想をしたり、ワークをするという方も多いかも知れません。

月はその美しさで、古代から多くの人を魅了してきました。周期的に姿が変わることから「神秘的な存在であり、スピリチュアルな力を持つ」ともいわれています。そんな月がもたらす「お下がり」があるということをご存じでしょうか?

 

【お下がりとは「うんち」のこと】

「お下がり」というと、「年上の人から譲り受けるもの」、というイメージが一般的かもしれませんが、「月のお下がり」というと、ちょっと意味が異なってきます。こちらはちょっと下品な言葉を上品に言い直したものなのです。わかりやすい言葉に直すと、月のお下がりというのは「月のうんち」ということになります。

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もちろん、宇宙空間に浮かぶ石の塊ともいえる月がうんちをするわけはありません。本当に月が排泄をするとしたら、それは隕石となって地球に降り注ぐことになるので、地球はその排泄物によって「甚大な被害を受けてしまう」ことでしょう。しかしながら、それは、月のうんちといわれても、納得してしまうだけの形と美しさをもっているのです。

 

【月のうんちは採取可能!】

この表現が産み出されたのは「江戸時代頃」とされています。岐阜県瑞浪市にある「日吉」「月吉」という地区に住んでいる人々が考えたのだそうです。この地区は、岡山県津市と並んで、日本で「月のうんちが収穫できる場所」として知られています。

そうです。「月のうんちとは採取可能なもの」なのです。ここまでの説明で、その正体がわかったという方は、なかなか鋭いです。月のうんちとは「化石」。それも基本的には「ピカリア」という貝の化石を示すのです。

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この貝は、今から「1500万年前」ぐらいに、古代のマングローブ林に生息していたと考えられています。気の遠くなるような古い時代のものですが、その形は、現代でも見ることのできる巻き貝とそんなに違いはありません。勘のいい人ならば、このあたりで気がついたかもしれませんが、「ソフトクリームのような形」をしています。その姿は、現代ならばソフトクリームを連想させるかもしれませんが、それがなかった時代には、より身近なうんちをイメージさせたというわけです。