前回に引き続き、キース・ビーハン氏にミディアムとは何かをテーマにしたお話をお届けします。
ミディアムの能力を開発するプロセスで
最も困難だったことは……
彼は100年の歴史を持つイギリスのサイキックスクールに通う以前、
高齢の女性ミディアムの元で能力について学んだという……
「期間はそれほど長くはなかったのですが、この能力についてどう取り扱ったらいいのかということを学びました」。
高齢の女性ミディアムの元で、今どんな状態に在るのか、
ソレとどう向き合えばいいのかを知ることができたようです。
「その後、インターネットで調べてサイキック・スクールに入り本格的に能力開発に取り組みました」。
具体的にどんなことをしたのだろう?
「基本中の基本は瞑想です。瞑想をすることで内なる平和とバランスがもたらされます。学校の宿題もたくさん出ました。でもとても熱心に取り組んだと思います」。
冗談めかして話してくれているが、彼の佇まいからその取り組みが真摯なものであったことがうかがえる。
真面目に一つ一つの課題に取り組んできたのだろう。
しかしそんな彼にも苦手なことはあったようです。
「私はとても気が短くて……忍耐ということがまったくできませんでした。何事もささっと進めようとするがあまり結果が出ないのです。速く速くと急いでいるものだから、大切なことが見えてなくて、間違った選択をするんです。すると、急いでいるわりにはちっともたどり着けないことが多々ありました」。
今では彼を苦しめていた性急さは内なる静けさの中でまどろんでおり、焦らせることもなくなったようです。
「そうなんです。例えば車が渋滞してぜんぜん進まないというときも、イライラしなくなりました。今ここで車が進まないという現状は起こるべくして起きている。私は今ここに在るべくして置かれているのだと思えるようになりました」。
急いては事を仕損じる。
先人たちはこんな諺で後の世代の人たちに大切なメッセージを伝えていたのではないでしょうか。
そんな諺がイギリスにあるかどうかは定かではありませんが、キース・ビーハンというミディアムシップに長けた存在は一朝一夕には仕上がらなかったようです。
時間をかけて、じっくり熟成させることで、能力を使う人間の質をも探求した存在だと感じます。
「スピリチュアルな力が働くに任せるという忍耐力を持てば、非常にスピーディーに最善の結果に辿り着くのです」
魔法のスティックは使いません(笑)。
ところで、キース・ビーハンが通っていたサイキックスクールの階段は動いたのだろうか?
両手でナイナイとゼスチャーしながら、彼はひっくり返って爆笑した。
「巨人もいないし、しゃべる絵画もかかっていませんでした。ハリーポッターの学校みたいだったらもっと学生も増えると思いますけど」
あったらいいなと思ったものは?
「魔法のスティック。あればいいんでしょうけど……残念ながらないですね」
今週末に開校するミディアムシップ・スクールの話題になると、さっきまで子どものような笑顔だった彼の表情は一変。そこには奥深いところからの高揚感が漂っていました。
「今、日本語を勉強しているんですよ。食事の際<いただきます>という慣習について先日学んだばかりです。食材になる動植物への命と食事を用意してくてる人の限られた命の時間を頂くことへの感謝を示している この慣習を知って、日本は本当にスピリチュアルな国だと思いました」。
八百万の神について話すと・・・。
「それは凄い!<いただきます>の感謝を示す慣習もうなづけます」。
神様つながりということで、恵比寿神社に参拝しました。
参拝の作法に耳を傾けつつ、神社内のエネルギーを丁寧に感じているようでした。
「ん〜、ここはすごく爽やかな風が吹いていますね。鳥居を入ったとき別の層の中に入ったような感覚がありました。参拝したあとはすーっとカラダが軽くなりましたね」。
神社の参拝は明治神宮以来二社目とのこと。
次回は、彼が温めているミディアムシップ・スクールのヴィジョンをお伝えします。
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