運命の仕事の見つけ方~どんな仕事もその価値はイコール~

意識の世界を変えれば、「現実」が変わってきます。だから天職っていうのは、特別視している時って気づきにくいんですね。

前回、天職で一番大切なことは「目の前のことを一生懸命楽しむ」だけです、とお話しました。

天職に目覚めるとは、何がしたいのかが分からない人でも、フッと確かな手ごたえとしてこれをしてみたいということが分かることです。
「こうしたい」という目標がある人なら、次のステージに自然と移行する流れができます。

そしてそれは「目の前のことを一生懸命楽しむ」ことで、あなたの元にやってくる、と前回でも申し上げました。
ここで少し意識の世界のお話をします。

現実は意識の反映です。
まず最初に私たちの意識があり、それが現実となって現われます。
その世界では、嫌な仕事でも楽しい仕事でも、発生する価値はイコールです。
なのでまず最初にすることは、意識の世界を変える必要があるんですね。
そうすれば現実が変わっていきます。

私たちの社会はとにかく比較だらけの社会です。
小さいころは近所の子と比較され、学校に入れば成績や学歴、社会に出れば年収や会社の知名度による比較です。
仕事にしてもそう、この仕事はクリエイティブでいい仕事だけど、このルーティンワークはたいした仕事ではない、と判断している考え方です。
これ、私たちの中に100%ある思考です。

でも先程、意識の世界ではどのお仕事も価値はイコールだと申し上げました。
ごみ捨てでも私の大切な仕事と考えているときと、1億円の事業を動かしている自分と意識の世界では同じエネルギーが働いています。

ポイントは、天職っていうのは、何かを比較している、特別視している意識をもっているときって気づくことができないってことなんです。

もちろん私は、多くの人はごみ捨てと大きな事業を同じ価値観でみることなんてできないということを知っています。
だって、私がそうだったんですから。

ごみ捨てを頼まれれば、「なんで私がやらなくちゃいけないの?」と不満を持ち、コピーを頼まれれば「面倒くさいなぁ」とすごく不機嫌に感じていました。
それでいて、社内講師などの華やかな仕事は必要以上にがんばり、私はもっと出来るはずという奢りもありました。
今から考えるととても幼稚で自分勝手でした。穴があったら入りたくなります。

私にも夢があり努力していましたが、全然叶いませんでした。
むしろ嫌な出来事が連続で起こり「なんで私ばっかり!!」という気持ちでいっぱいでした。

そんなある日、とても尊敬している方から中村さんはいい加減に人生を歩んでいることに気がついている?って叱られたのです。
そのとき何故か私は、胸がぎゅーっとなるほどとても恥ずかしい気持ちになりました。
いまだから分かるのですが、意識上ではきちんとしているつもりでも、無意識の私はいい加減で怠惰に生きていることを知っていたからです。

でもそれが私にとっては転機になりました。
かなりショックだったので、言われたその言葉の意味を自分なりに考え、行動を起こすことに決めました。
この言葉に人生のヒントが隠されていると直感的に思ったのかもしれません。

天職を引寄せるポイントは「目の前のことを一生懸命楽しむ」です。ここはぶれないので意識してみてください。

次回は、私の具体的な取り組み方法や、他の方の例などを知ることができると、もっと理解が深まるかなと思います。