あなたは自分の胸の乳がんチェックをしたことがありますか?
小林麻央さんが33歳という若さで進行性の乳がんになっていたというニュースはびっくりでしたよね。
私も自分より若い小林麻央さんの乳がんのニュースにはショックを受けました。
思わず、自分の胸の乳がんチェックをして「異常がなくて安心……」
と思いつつも、検査しないと見つからないこともあるため、今年の乳がん検診の予定を立ててしまいました。
乳がんで死んでいる女性が年間で1万3000人もいることを知っていますか?
日本では乳がんでの死亡した女性の数が増えて続けていて、
2014年で1万3000人もの女性が乳がんで亡くなっています。
乳がんになりやすい年齢は40代以降が多かったのですが、最近では30代で乳がんになる女性も多く、死亡してしまう女性の数も増えているのです。
ですが、乳がんは自分で見つけることができる「がん」ですから、
ふだんから自分の胸をチェックしていることで、乳がんを早く発見することができます。
乳がんは早く見つけて、しこりが2cm以内で転移なしなら生存率は90%です。
乳がんを早く見つけることができれば、胸を全部切り取る手術ではなく、胸を残す治療をしていくことも可能です。
あなたは、胸の形が少し変わるかもしれないけど胸が残る治療と、胸を全部切り取る治療とでは、どちらがいいですか?
もちろん、胸が残る治療のほうがいいですよね。
私だって胸はいつまでもあってほしいです。
あなたがふだんから自分の胸の乳がんチェックをしていくことで、
もし、なにかあったとしても、あなたの大事な胸を守ることができます。
乳がんを早く見つけるために自分の胸の乳がんチェックのポイントを知っていますか?
乳がんの初期でよくある症状はいくつかありますのでイラストにしてみました。
自分の胸で乳がんのチェックをするときのポイントは以下のとおりです。
◎胸をさわるとカタイしこりがあり、しこりをさわっても動かなくてくっついている感じ
◎胸のしこりが生理の周期で消えたりしないでいつもある
◎立った姿勢で両腕を上げたときに、胸の見た目の形が崩れた感じになっている
◎乳首から色がついた液や血が混じっている汁が出ている
◎わきの下をさわってみて、リンパが腫れていたりしこりがある
◎今まで乳首がへこんで陥没していなかったのに、突然、乳首がへこんで陥没している
◎胸の一部がへこんでいたりひきつれている場所がある
乳がんの初期で一番よくあるのが、胸をさわったときに「しこり」という塊みたいなものがあることだと知っていますか?
私は保健センターの勤務のときに乳がん検診の仕事もしていたので、乳がんになった女性のお話を何人も聞いたことがありますが、みなさん乳がん検診でわかったのではなく、
自分で胸をさわったときに
「あ、しこりがある……」
と、自分で気づいて病院に行った女性ばかりでした。
胸の痛みが出て「乳がんなの?」と心配になる女性が多いですが、乳がんの専門医のお話では、
「乳がんの初期では胸の痛みが出ることはほとんどなく、乳がんが大きくなってきてひきつれがひどくなると痛みが出てきやすい」
ということでした。
「しこり」のさわった感じは、乳がんの進行度で変わってきますが、
◎ゴリっとした硬い感じで、パチンコ玉・ビー玉・石ころみたいなもので、動かしてみても、ベタっとくっついている感じのしこり
◎ゴリっとした硬い感じのしこりではなく、マシュマロっぽいやわらかさでも、しこりの中心部に硬い芯がある
といった、しこりの場合は、乳がんの詳しい検査を病院でしてもらったほうがいいです。
逆に、しこりっぽいものがあるように感じても、
◎排卵日あたりや生理前だけしこりっぽいのを感じるが、ほかの時期はしこりっぽいのがない
といったように、一時的にしこりっぽいのをさわるだけのときは、女性ホルモンの影響で胸の奥にある乳腺が固くなったときにできるしこりのパターンがほとんどです。