最近よく聞くソーシャルディスタンスは正式にはSocial Distancing? コロナウイルスと英国【後編】

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イギリスからこんにちは!

今回は、最近よく聞くソーシャルディスタンスは正式にはSocial Distancing? コロナウイルスと英国【前編】の続きです。

 

Social distanceとSocial Distancingの違いは?

前回は、社会学での「social distance」についてお伝えしました。

Social distanceは会話で使うことがあります。
英語でSocial distanceとSocial Distancingの違いは、名詞(Social distance)と動詞(social distancing)の違いだそうです。

つまり、社会学用語の「social distance」とは区別して名詞での「social distance」もあるので、英語では「social distance」も出てきます。

しかし、英語圏では正式な文面にはSocial Distancingを使っています。

わたしは英語が得意ではないので、この記事を書くにあたって時間をかけて様々な方が書かれた記事を拝見しました。
その中でも参考になった記事がこちらです。

【social distance? distancing? この違いナニ?】
https://ameblo.jp/sei-boiboi/entry-12595968200.html

【ソーシャル・ディスタンシング WHOが「物理的距離」を強調】
https://www.newssalt.com/31709

 

英語圏ではSocial Distancingと書かれている!?

イギリス

世界保健機関(WHO)やイギリスのNHS (National Health Service)というイギリス政府が運営する国民保険サービス、またスーパーマーケットの張り紙などにもSocial Distancingが使われています。

コロナウイルス感染対策で、他の人との間に安全な距離をとることをSocial Distancing(ソーシャル・ディスタンシング)と言っています。

 

2つの違いについてイギリス人に聞いてみた!

イギリス

(注意:写真はイメージです。)

※イギリス人の英語ネイティブの男性(友人のご主人さん)ですが、語学専攻していないから間違う事もあるけれど……と前置きしてくれて教えていただいた話です。
ゆるい感じで聞いてください。

Social distance は名詞でsocial distancing は動詞なので、名詞として使う場合はsocial distance でも間違いではないけれど、どちらが正しいのかは文章にもよるそうです。
イギリス人の友人のご主人さん曰く、

「イギリス人はネイティブだから、そこ間違っても気にしないよ。
色んな国の人が間違っている英語を話してくるから理解できるよ、特にロンドンは」
とのことでした。

 

「正しさを求める」のか「言いやすさを求める」のか

今回、この記事を書くにあたって

・ イギリス人と国際結婚した英語ができる友人の意見
・ イギリス人の英語ネイティブの男性(友人のご主人さん)の意見
・ BBCニュースはどう表現されているのか

と言う視点を混ぜて書いているのですが、まとめると「正しさを求める」のか「言いやすさを求める」のかです。

東京都知事などのスピーチで使う場合に正しさを求めるならば、social distancingになりますが、日本語を混ぜて言うと言いにくいですし、大事なことをどの世代にも伝わりやすいように伝える意味ではsocial distanceもありではないか? と言うことでした。

【「ソーシャルディスタンス」保つ難しさ、ARでわかる】
https://weekly.ascii.jp/elem/000/004/008/4008896/3/の記事にも
「しかしここで日本語と英語の単語の仕組みのワナがありました。」
「なかなかカタカナで進行形にするのは不自然ですし、難しいところです。」と書かれていますが、おっしゃる通りだと思います。

 

BBCニュースのタイトル

実際に、イギリスのBBCニュースなどでもタイトルには「social distance」が使われていることもあります。
タイトルには「social distance」と書かれていますが、中の文章には「social distancing」が使われています。

こちらのBBCのYouTubeでは、タイトルは「Coronavirus: How to social distance on public transport」ですが、概要欄にはThis is the advice for social distancing issued from the Department for Transport and Transport for London to make essential journeys as safe as possible.
と書かれていて、動画の解説にも「social distancing」が使われています。

 

世界保健機関(WHO)ではPhysical distancingになった!

また、最近では「social distancing」ではなく、Physical distancing(フィジカル ディスタンシング)という言葉も使われています。
世界保健機関(WHO)では、「ソーシャル・ディスタンシング」の代わりに「フィジカル・ディスタンシング(Physical distancing)」が使われています。

愛する人や家族との関係を社会的に絶つわけではなく、人と人とのつながりは保ってほしい、という思いからだそうです。

 

♦国際結婚生活〜パバンめいのロンドンの暮らし方
https://london-mei.com/

 

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