〝アナと雪の女王〟という邦題について
前編では、アナと雪の女王ではなく、アナと氷の女王のほうが納得のいく7つの理由の1〜4を書きました。
後編はその理由の続きと「なぜ日本のタイトルは雪の女王にしたのか?」についてお伝えします。
アナと雪の女王ではなく、アナと氷の女王のほうが納得のいく7つの理由
理由5.重要人物の仕事が氷売り
アナと恋におちる大柄な山男のクリストフ。
彼の仕事は氷売りです。
エルサの氷の城を見て言ったセリフもとても印象的です。
「はあ……! これ、全部、氷だ……! 涙が出そう……!」
理由6.最後にアナが氷になってしまう!
物語のクライマックス、アナは氷の像になってしまいます。
アナがエルサをかばうように飛び出すとアナの体は限界を迎えその体を氷の像に変えてしまいます。
しかしそのおかげでハンスの凶刃はエルサに届かずエルサは助かりました。
理由7.氷の心
また、エルサの心も凍りついていく姿が描かれています。
幼少期にあった出来事です。
エルサは、元々はアナ同様明るい性格でしたが、幼少期に魔法でアナを傷付けてしまい魔法の力が周囲に露見することへの恐れから、内向的で慎重な性格になってしまいました。
クライマックスでは、エルサは自分のせいで氷の像になってしまったアナを抱きしめ泣きます。
エルサの魔法の力が暴走した結果アナは死んでしまったと自分が妹のアナの事を本気で愛していたことを今になって知ったために激しく悔やみます。
しかしそこでアナにかかっていた氷の像になる魔法が解けてアナは元の姿に戻ります。
その後、エルサは魔法の力の制御の方法が、相手を本当に想いやる心、つまり真実の愛だという事に気づきました。
これにより王国は冬の魔法が解かれ夏にもどりました。
また、映画の中の楽曲に「氷の心」(Frozen Heart)があり、様々な形で氷と心が描かれています。
アナと雪の女王ではなく、アナと氷の女王のほうが納得のいく7つの理由(まとめ)
1.そもそも英語のタイトルが「FROZEN」
2.雪の城ではなく氷の城
3.エルサのドレスも雪ではなく氷がモチーフに見えてしまう
4.エルサから放たれているオーラが雪ではなく〝氷〟
5.重要人物の仕事が氷売り
6.最後にアナが氷になってしまう!
7.氷の心
以上、アナと雪の女王ではなく、アナと氷の女王のほうが納得のいく7つの理由でした。
なぜ日本のタイトルは雪の女王にしたのか?
アナと雪の女王について書かれたWikipedia曰く【ハンス・クリスチャン・アンデルセンの童話『雪の女王』からインスピレーションを得た作品】と説明されています。
また、Facebookに〝アナと雪の女王じゃなくて、アナと氷の女王の方が良いと思う〟と書いたところ、
「氷の女王だと冷たい感じがするから避けたのですかね(^_^;)。」
とコメントをいただきました。
そういう発想もあるのか! と思いました。
1番の理由は、ディズニーでは1930年頃からすでに雪の女王をテーマにした作品を作ろうとずっと試みていたことだと考えられます。
つまり、日本のタイトル云々ではなく最初から氷の女王でなく雪の女王という設定で制作されています。
アナとエルサと同じく、人気キャラクターであるオラフは、エルサが魔法で作った雪だるまです。
オラフの登場で、やっぱりエルサは雪の女王でいいのかなと緩和されます。
最後に……雪の女王だから日本で大ヒットした!?
以上、わたしが思う「アナと雪の女王ではなく、アナと氷の女王のほうが納得のいく7つの理由」でした。
最後にひとつ。
もしもアナと氷の女王だったら、日本ではここまで大ヒットしなかった可能性はあります。
雪(ゆき)だと二文字で、氷(こおり)だと三文字になるので、読んだ時に少し言いにくいかもしれませんが、それはそこまで問題はないかとは思います。
ではなぜでしょう?
理由は、日本では〝アナ雪〟と省略されて国民に親しまれてきました。
SNS時代の今、#アナ雪と省略されてハッシュタグで拡散されることは大きいです。
パッとハッシュタグが目に入った時に、〝あなゆき〟とすっと頭の中に入っていきます。
氷の女王の場合は、省略が微妙になります。
〝アナこお〟
または、こおりをヒョウと読ませて
〝アナヒョウ〟
う~ん。
どちらも微妙です。
余談ですが……ファインディング・ニモについて
アナと雪の女王は、ディズニーの映画でここまで原題と離れた邦題は珍しいそうです。
ちなみにファインディング・ニモですが、Fightingではく、Finding !
戦うのではなく、ニモを捜す意味で付けられたタイトルですが、ファイティングニモと勘違いしている人が多いそうです。
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