不妊体験を経てセラピストとして妊活女子をサポート! 妊活スペシャリストが明かす「後悔の無い人生の歩み方」 妊活スペシャリスト 山口エイミーさんインタビュー

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【子宮筋腫による子宮摘出の大ピンチを代替医療で克服するも……】

兵庫県芦屋市にあるサロン「ルーナファーム」を活動拠点として、多くの妊活女性たちの人生をサポートし続けている、妊活スペシャリストの山口エイミーさん。

いったいどのようなセラピーを提供しているのか、また、なぜ、妊活女性のサポートをご自身のミッションとされているのか、山口エイミーさんに話をお聞きいたしました。

 

*  *  *

 

—— 「ルーナファーム」はどのようなサロンなのか教えてください。
山口エイミーさん:
「ぜったいママになる!」と、がんばっている妊活女子たちをメインのクライアントとして、代替医療を中心としたホリスティック医学と、スピリチュアルな考え方の両面からサポートしています。
サービス内容としては、アロマセラピー、ホットストーンセラピー、クレニオセイクラルセラピー、鍼灸など(鍼灸は併設の鍼灸院で受けていただけます)があります。
なかでもオリジナルの「ファータイルアロマセラピー」は、不妊症・不育症に特化したセラピーで、妊活女子に一番の人気メニューとなっています。
また、「不妊ピアカウンセラー」(※)の特性を生かし、妊活特有の悩みや苦しみに向き合い、心のケアもしています。
さらに、妊活にとどまらず、妊娠中、出産、産後、更年期、加齢にいたるまで、女性の一生をフルサポートしています。

※不妊ピアカウンセラー:「ピア」とは「同じ立場の仲間」という意味。「不妊体験者」がカウンセリングスキルを身につけることで得られる資格。

—— 多彩なセラピーメニューがありますが、どう選べばいいのですか?
山口さん:
ルーナファームの特徴は、これらのメニューから自由に選び、組み合わせることができることです。もし自分に何が合っているかわからない場合でも、その時の心身の状態を診て、その時に合ったセラピーを提案することができます。
私のほぼ四半世紀にわたる妊活セラピー経験と実績から、どのセラピーにおいても定型はなく、各人の状態に合わせたカスタムメイドのセラピー&カウンセリングとなります。

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—— 不妊ピアカウンセラー資格もお持ちということは、山口さんにも不妊体験が?
山口さん:
そうなんです。私の場合、妊娠を考えていた時期に特大の子宮筋腫があることがわかってしまって、医師から「子宮を全摘出するしかない」と言われたんですね。
もちろん同意などできませんでしたので、代替医療で克服しようと、必死にいろんなことを試していきました。
主人が鍼灸師でレイキマスターですので、それらの施術を受け、また、当時私が勉強し始めていたアロマトリートメントでも、自分のためにより深く学ぶようになりました。
と同時に、妊活もいろいろとがんばったんですね。
その結果、今も抱えたままですが筋腫は小さくなり、子宮摘出も免れました。でも、やはり妊娠はできなかったのです。

—— その体験を現在のセラピストとしての活動に活かされているわけですね。
山口さん:
そうです。妊娠できなかったことは残念ですが、やれることはすべてやりましたので後悔はないんですね。
同じように、妊娠できるか否かにかかわらず、後悔しないように、前に進めるように、心身、そして魂のケアを、少しでも多くの方々にしてあげられたらと考えています。

 

【四半世紀にわたり延べ1万8千人の妊活女性たちをサポートする】

—— セラピストになられた経緯は?
山口さん:
長年、アパレル業界にいたのですが、心機一転、雑貨屋を始めて、アロマ商品との出会いがまずありました。
それまでアロマについては何も知らなかったので、アロマセラピーを学び始め、前述のように子宮筋腫を改善させようと、医療用のアロマトリートメントなども深く学んでいきました。
そうするうちに、アロマセラピーを学んでいた先生の代役として、ある不妊専門クリニック内に設置されているアロマセラピーサロンを任されるようになり、それがセラピストとしてのキャリアの始まりです。

—— 代役なんて、すごい大役を任されましたね。
山口さん:
私が妊活中であることで、当事者の気持ちに寄りそえるだろうと、白羽の矢が立ったわけですね。
それまでにも産科で産後ケアの施術はしていたのですが、不妊症・不育症へのアプローチは初めてでした。
施術自体に不安はありませんでしたが、壁にぶち当たったのが カウンセリングです。
自分もそうでしたが、妊活中の精神状態は不安定になりがちです。その不安定な気持ちに寄りそうにはどうしたらいいのかを考えた末、「不妊ピアカウンセラー資格」を取得したわけです。
資格取得後はカウンセリングが以前よりスムーズにはなりましたが、マニュアル通りにはいかないのがむしろ普通で、あとは経験を積むしかありませんでした。
こうして自分のサロンとは別に、今でもその院内サロンにも勤めていますので、今年で19年目になります。これまで四半世紀にわたって、延べ1万8千名くらいの方の妊活のお世話をさせてもらっています。

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—— スピリチュアルなことへの関心はいつ頃から?
山口さん:
アパレル企業に勤めていた頃、後輩女子から「私、これで元気になったんです」と、パンフレットを渡されたんですね。見ると、東洋医でもある中国人気功師さんが行っている「気功」のパンフレットでした。
そのパンフレットを休憩時間に読み始めたら、なぜか突然、涙がボロボロと溢れてきてしまって。「え、なに? なんで泣くの?」って、そのことがあまりに自分でも不思議だったので、その先生のもとで気功を学び始めたんです。
いま思えば、泣いた理由は「これで本当の自分が進むべき道に戻れる」と、私の魂が感動したのかなと思っています。それまでは目に見えない世界に関して無関心だったので。
1年間ほどびっちり気を鍛錬することを学び、その成果はいまのセラピーでもエナジーワークとして活かしています。
その後、また同じ後輩から「今度はレイキに行きましょう」とか「あやこバシャール(現在は関野あやこさんとして活動)のセミナーに行きましょう」などと誘ってもらって、90年代初頭からスピリチュアルな世界とつながっていったんですね。
レイキに関してはマスター資格も取り、メニューに加えています。また、レイキを学んだことで、そのときにサブ講師だった夫とも出会え、あきらめていた結婚もできましたので、私にとってその後輩は、まさに導きの天使のような存在でしたね(笑)。

—— 今後の目標は何かありますか?
山口さん:
まず、「ファータイルアロマセラピー」の存在を、少しでも多くの妊活中の女性に伝えたいです。このセラピーは、メディカルアロマセラピーとホットストーンセラピーを融合させたもので、そこに東洋医学などの伝承医学、エナジーワーク、自然界に潜む宇宙の法則などをプラスした、四半世紀の経験と実績の集大成です。
妊娠のための働きかけは、単に身体だけに行うのではなく、ボディ・マインド・スピリットなど、ホリスティックなアプローチがより効果的です。それを可能にするのが、「ファータイルアロマセラピー」だと自負しています。
ルーナファームに継続的に通われ、ご自身の卵子で妊娠、出産された方の最高齢は48歳で、しかもその卵子は45歳の時に採卵されたものです。妊活のためルーナファームに通われ、心身の体調を整えての移植でしたが、45歳で採卵された卵子で妊娠する確率は約1%と言われる中、しかも健康優良児を出産されたのは稀有な例と言えると思います。
ぜひ、妊娠をあきらめずにできることをすべてやって、後悔の無い人生を歩んでいただければと思っています。
そのことをサポートするのが、今世における私のミッションだと確信しています。

 

山口エイミーさんのコラム記事はこちらから
https://www.el-aura.com/writer/lunafarm/?c=195423
HPアドレス
https://lunafarm.net/

 

〈山口エイミーさんプロフィール〉
国際ホリスティックタッチケア協会代表理事。不妊専門クリニックとルーナファームで、妊娠のためのファータイルアロマセラピーを提供。共著に『高齢不妊診療ハンドブック』