Ⅸ Nine of Wands Integrity = 自らの魂に背くことなかれ
ボイジャーカードの小アルカナ9番、ワンドの9:Integrity
このカードは 【 Integrity 】。
「 誠実 」という意味を、「 個の完成 」の象徴である数秘9=『 隠者 』の深い領域から伝えてきます。
このカードが顕れた時、あなたは今まさに あなた自身から問われているのです。
「 自らのニーズに嘘をついていないか 」
「 自らの道に背いていないか 」
「 孤高という言葉で孤独であることを虚飾していないか 」 と。
このカードの本質は『 隠者 』です。
ここで少し、このワンドという【 火 】のエレメントを持つ〈 9 Integrity〉 の側面の一つからメッセージをお伝えさせて頂こうと思います。
このカードを引いたその人は、かつて様々な時代に於いて、隠者=独りであることの人生を自ら選び、送ってきたことがあります。
誰かのために、 神のために、 信念のために、 教義のために、 自らを極めるために、 道に在り続けるために …… 、ある者は聖職者となり、ある者は政治の世界に身を置き、ある者は修道院に入り、ある者は教師となり、ある者は愛する者達の元を離れ、ある者は殉教し、ある者は自らが犯したと思った罪のために贖罪の道を歩み続けることを、本人の自覚あるなしに関わらず、この 「 独りであること 」 を選択した数多の人生。
この在り方と捉え方をこそ書き換える=〈 変容 〉させるために、周到に重ねられて来た連綿と連なるDNAパターンを書き換えることが、この水瓶座の時代に転生した理由の一つでもあるのです。
この隠者を象徴する人物は、誰かの為になら頑張れる、でも自分の為には動けないパターン、独りであることを「 孤高 」として自らに美化することにより、全てを自分自身で解決しようとし自己完結するパターン、誰かに頼むより自分でやった方が早いし安心と他者に委ねることが出来ないパターン、などを複数持ち続けていて、それらは潜在意識下で複合的に絡み合い、本人を 「 本来のハートのニーズに 素直に従う 」 ということから全力で遠ざかろうとさせてしまうことが多々あるのです。
あなたは今、自分よりも誰かを、何かを優先させていませんか?
DNAに深く刻まれた連鎖パターンを持っている〈 隠者 〉の魂が、この【 Integrity 】のカードを通じてもう一度、あなたのハートの羅針盤はどこを指しているのか 、何を動機に動こうとしているのか、もしくは動かない選択をさせているのは何なのか、をしっかり確認する機会を自らに与えているのです。