記憶 〜 Memories 〜 できる限り最良の記憶、良い思い出を残すには…… 〜

物を持つことは構いません、良いことですが、物を所有しながらも「人生にはもっと大切なことがある」ことを忘れないことです。

誰しも過去の人々、場所、時間、出来事、物などの記憶、思い出があります。

ペットを飼っていた人はペットの事を覚えていることでしょう。

良い思い出もあれば、悲しい思い出、辛い思い出もあります。
人生のある一定の時期のこと、もしくは特定の出来事をはっきりと記憶していることもあります。
ある時期や地域を懐かしく感じることもあるでしょう。

かつての知り合いの記憶もあります。
もう連絡をとらなくなった友達や昔の同僚、そして亡くなった家族の記憶もあるでしょう。

 

また、「物」の記憶もあります。

大好きだったおもちゃやゲーム、本、自転車や初めて買った自転車などです。
またテレビや電話、ビデオゲームといった電気機器の思い出もあるかもしれません。服、靴、ズボン、コートに思い出がある人もいるでしょう。

ただ、物に対する思い出で懐かしい気持ちにはなっても、人やペットの思い出に対するような感情的な絆はありません。
人は昔持っていたコートや携帯電話を思い出して悲しくなったり、感情的になったり落ち込んだりはしません(それが誰か、人に関係するものなら別ですが)。

かつて所有していたテレビのことをなおざりにしたから、とか、テレビにもっと優しくすれば良かったと後悔することもありません。
なのに人は家族や大切な人のことよりも「物」に関心を向けがちです。

物を持つことは構いません、良いことですが、物を所有しながらも「人生にはもっと大切なことがある」ことを忘れないことです。
人生で物だけにフォーカスしないように気をつけること。
全体像をとらえようとすること、そして自分にとって本当に大切なのは何か、この今の瞬間をいつの日か幸せな思い出として残すためにはどうすれば良いかを考えるべきです。

もし自分を振り返り、物を重要視し過ぎていると感じるなら、それを変えてゆきましょう。
私たちの「今日」は思考と行動の結果であり、これが明日には記憶となります。
できる限り、最良の記憶を作りましょう。

キース・ビーハン