ある夜遅くに本を読んでいました。
ちょうど一つの章を読み終えたところでした。
次の章に読み進もうとしたときに、ある考えが浮かびました。
本のひとつひとつの章は、人生に似ていると思ったのです。
人生という道のりを進む一歩一歩のようだと。
それぞれの章を順番に読み進んで最後まで読むと、意味を成します。
各章は、ストーリーを明らかな結論に導いてゆきます。
ストーリーの冒頭、中間部、そして終結は完璧に配列されています。
まるで人生のようです。
亡くなった人の人生の歴史を振り返れば、その人のその時々の思考・振舞い・行動が次の段階や状況にどう繋がり、その人生がどうやって最後の段階・状況に達したかがよくわかります。
ですが本の中の章を二つか三つ、ランダムに読んだだけではとても理解できないかもしれません。
たとえば25章から成る本を一つずつ読み進めるのではなく、3章・10章・17章そして25章だけを読んだとします。
これでは各章がどのように次の章へと繋がり最後にそうなったかを理解するのは到底困難となるでしょう。
これは人生も同じです。
人の人生について一定の年齢域や状況を見ただけでは、それぞれがどう繋がって終末に至ったか理解するのは困難です。
これをわかっていれば、未来に不安を感じている人の力となります。
夢や大志が叶わないのではないかと心配になっているかもしれません。
現在の人生状況に行き詰まりを感じ、不幸に感じている場合もあるでしょう。
もしあなたがそう感じているなら、本の章のことを思い返してください。
あなたの人生の中で、現在の章はこれまですでに起こした行動、選択、出来事のすべてがあっての結果です。
ですが未来の章はまだ始まっておらず、あなたを新しいポジティブな未来へ導いてゆくかもしれません。
ですから、あなたの願いがどうすれば実現するか不安になったり思いを巡らせることがあったら、この本のメッセージを思い出してください。