占いによる予言が当たりにくい理由とは？～スポーツの順位予想を通して考える～

私はプロ野球のとあるパ・リーグのチームのファンで、毎年熱心に応援しています。
そして興味本位だけではなく、練習や研究の一環として、そのチームの最終順位が何位になるかという予想を、時々タロット占いで出しています。

シーズンが始まったばかりの春に占うのですが、その的中率の高さには毎回驚かされています。

その順位予想は、タロットカードの大アルカナ22枚のみを使用し、「ヘキサグラム」というスプレッドを使って占っています。

「ヘキサグラム」では7枚のカードを展開しますが、読み方に迷いがないように、結局は中央に置く「最終結果」のカードだけで、ズバリ順位を出すようにしています。
その順位の設定をどうするのかが、非常に重要です。

プロ野球の順位は1位から6位までで、3位までがAクラス、4位以下がＢクラスと分かれます。
私自身は、「最終結果」がポジティブな意味を持つカードであればAクラス、ネガティブな意味を持つカードであればBクラス……と設定しています。

そして、「最終結果」のカードの強弱によって、さらに3つの中のどの順位であるのかを絞るのです。

例えば「女帝」や「運命の輪」などの幸運度の高いカードが正位置で出れば１位（優勝）、「塔」や「力」逆位置などのネガティブなパワーが強いカードであれば、６位（最下位）……という感じで判断します。

中途半端なイメージがある「正義」逆位置が出た場合は、若干ネガティブなカードであるため、4位……といった具合です。

今年もシーズンが始まったばかりの春に、好きなチームの順位がどうなるのかを占ってみました。
すると、出たカードは「節制」の正位置。
「節制」は穏やかで順調な流れや調和を示すカードで、派手さはありませんが、基本的にポジティブな意味を持ちます。

（節制のカード）

私はこのカードを見て、「今年の順位は3位になる」と予想しました。
そして、先日の9月下旬に順位が確定したのですが、激しい順位変動の中で、そのチームは最終的に3位となったのです。

今までもほぼ順位を当ててきており、今回もズバリ当たったため、感動しました。

このことから、色々なことが見えてくると思います。

例えば……春の段階から秋に確定する順位が分かるということは、こうしたスポーツに関しては特に、少し先の未来は、ある程度決められている……と推測することができます。

しかし、毎回ズバリと当ててきた訳ではありません。
外れたときのことを思い起こすと、ブログに順位予想を掲載したり、家族や知人に「〇位になると出た」と話したりしていたのです。

以前から何となく感づいていたことですが、「占いで出した予想を人々に公表すると、外れやすくなる」という法則があるようです。

つまり、「予想をズバリと当てて凄いと思われたい！」という欲から占うと、外れる……ということです。

多くの占い師さんが、ブログなどで自分が出した社会的な予想・予測を掲載されていると思います。
それは私個人から見ると、素晴らしいチャレンジであると感じます。
当たれば良いのですが、外れると信用を失う占いという、大きなリスクがあるためです。

しかし、私の体験を通していうと、タロットなどの卜（ぼく）術であれ、占星術などの命術であれ、未来予想を公開して当てようとすると、非常に外れやすくなります。
その代わり、誰にも話さずにこっそりとノートなどに書いておくだけであると、非常に当たるのです。

このことから、「占いで出した未来予想を自己アピールのために使うことは、ご法度である」という目に見えない法則があるのだろうと、長い占い歴を通して、ようやく見えてきている昨今です。

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