いろんな料理が並ぶ食卓を、人々が多様性を認め合える場にしたい。 Neoベジタリアン®提唱者、ericoさんインタビュー

erico様

【華やかで、美味しく、楽しく、ありがたく、がNeoベジタリアン】

—— Neoベジタリアンとして、大切にしていることは?
ericoさん
まず、食卓への敬意を忘れないことです。料理が並ぶ食卓には、食材が提供してくれている命をはじめ、生産者さんたち、流通業者さん、販売業者さんたちの思いや努力があって、さらに、ママやパパなど調理する人たちがいて、料理レシピには古今東西、先祖代々の様々な知恵や最新情報が結集しています。もう感謝の場でしかない。
こうした食卓もすごいし、それを「みんなで囲んで楽しく食べられる」ということもすごいことですよね。
ベジタリアンやヴィーガンの人用のお皿もあれば、お肉大好きな人やアレルギーに配慮したお皿もあるのが、Neoベジタリアン・スタイルの食卓です。人それぞれに好みや適した食のスタイルがある、という多様性を認め合える食卓にしたいのです。
認め合うというのは、「なんでもありやから、どうぞ勝手に」という投げやりな認め方ではなく、相手の土俵にもいったん立ってみることってできますよね。
例えば肉食の人もヴィーガン用のお皿の料理もつまんでみて「美味しいけど、やはり私は肉が好きかな」とか、逆に「あ、すごく美味しい」って相手の気持ちが心から理解できたり。
そういうのが理想の認め合いかなと思っています。

ericoさん
お世話になってるお米・お野菜・畜産農家の方と

—— ericoさんの料理は、いろどりも鮮やかで気分が上がりますね。
ericoさん
マクロビ時代からNeoベジタリアンの今に至るまで、陰陽五行の教えは大切にしていますので、季節や体調に合わせた食材の組み合わせを考えたり、赤、黄、白、黒、青の五色のいろどりにも意味があります。また、味覚的にも五味と呼ばれる、にがい、甘い、辛い、ミネラルの塩辛さ、酸っぱさの5つもバランスよく使います。
さらにNeoベジタリアンでは、必ず、「旨味」を意識してハーブやスパイスなどの「香り」と、パリパリやサクサクなどの「食感」を仕上げに足します。
華やかで、美味しく、楽しく、ありがたく、が、Neoベジタリアンのモットーですね。

—— 美大のご出身だけあって、SNSには造形的にもアートな仕上がりの料理写真がいっぱいですが、ここまでキレイだと箸をつけにくいですよね(笑)。

ericoさん

ericoさん
料理とアートに共通点は多いですね。どちらにも創造の楽しさ、大変さがあります。同じ料理を作っても、人ぞれぞれの個性も出るし。完成すれば達成感もあり、その分、やはり皆さん、出来上がったらまずは写メを撮られますね。
でもその後は、皆でガーって一気に崩して、ワイワイと食べるんです。創造と破壊を、どちらも楽しむ感じですね(笑)。
でも、単に破壊するだけじゃなく、「美味しいね」っていう喜びが湧いてきますし、料理を通して、元気を与えられてるという実感も湧きますから、まさにポジティブな破壊なんです。
今度のオンラインセミナーでは、「根菜ベジ味噌タワー」というのを作ります。
梅雨対策にいいお料理で、体内の水はけを良くしてスッキリさせる効果があります。そして、タワーだけに食べる際には崩しがいのあるお料理ですので、ぜひ、みなさんもセミナーで、その作り方をマスターくださればと思っています。

 

ericoさんのオンラインセミナー
講座名:梅雨と仲良く♪  Neoベジ料理『乾物カフェ・根菜ベジ味噌タワー』
場所:ZOOMによる生配信です
日時:6月13日(土)13:00~14:30 *90分
価格:3,800円
●詳細・お申込みはこちらまで
https://www.trinitynavi.com/products/detail.php?product_id=2891

ericoさん

【プロフィール】erico(東川恵里子
一般社団法人Neoベジタリアン代表。ベジタリアン料理家。マクロビオティック望診法指導士プロフェッショル。京都在住、夫・長男(23歳)・次男(6歳)との4人家族。
幼少期からトラディショナルなお菓子やスパイス料理を研究。美大卒業後タイルモザイクアーティストとして活動。出産・結婚後 2軒のカフェ立ち上げ&運営。 アトピーだった長男と家族での「完全菜食」(Vegan)の実践。17年ぶり43歳での高齢出産を経て垣根の無い食のカテゴリ=『Neoベジタリアン®』考案に至る。
現在『Neoベジタリアン・クッキングスタジオ京都』にて『Neoベジタリアン料理® ディプロマコース』主宰。全国に認定指導者は100名を越える。(現在ベーシック7期 21名・アドバンス5期 18名受講中)
幼稚園や保育園への食育講座 ・コラム執筆。企業向けレシピ開発・店舗カフェメニュー監修も手がけている。(京都 mumokuteki cafe様・プレマ様・風と光様・サンスター様・Honey.,K様 etc…)
著書に『Neo Vegetarian Cooking』(2016/ゆめディア)他、雑誌 Veggy 「糖質チェンジ」表紙&巻頭特集担当。Clasizm 季刊クラシズム「古代小麦料理」特集担当。現在3作目のレシピ本出版に向け 撮影中。