こんにちは♪ ホリスティック・サウンドヴォイス・セラピストの村山友美です。
前回、リラックス音を聴くことで、脳波がアルファ波の状態になり、ストレス解消や癒し効果があるとお伝えしました。
音が身体と心に良い影響があるのはわかったけど……実際に私たちの身体にどう変化が起きているの?
実は、ホルモンに関係するんです。今回は、脳内で起こっていることについてみてみましょう。
いきなりですが、この曲を聴いてみてください♪
どう感じるかはその人その人で違うと思います。涙が出てくる人も、やる気が出てくる人も、悲しくなる人も、落ち着く人も……その時に感じたどんな感情も愛おしく大切にしてください。最後に感情と音楽について少し書いております。
人が音楽を好きな理由は、A10神経、ここにあった!!
皆さんは、気分を楽しくさせてくれたり、心を落ち着かせてくれたり、癒される曲など自分の好きな曲はありますか?
音楽は、癒しの場を瞬間でつくってくれます。例えば、プレゼン前のド緊張をIpodで落ち着かせてくれるような曲を聴くだけで、緊張を抑えることもできますよね。さぁ、なぜ音にそんな効果があるのでしょう。
音楽は、A10と呼ばれる神経を刺激します。 A10神経は、大脳辺緑系から前頭葉を直接結ぶバイパスのような神経で、食欲や性欲を司る視床下部という部位にある神経です。この神経は、快感中枢とも呼ばれ、私たちの快楽や快感を起こしてくれるんです。
例えば、ごはんをいただいた後って幸せ~(*^^*)ですよね。食欲が満たされるとこのA10神経が刺激され私たちは幸せ~って感じるんです。
だから、音楽を聴いた時は、気持ちが良くなり快感を感じるわけです。私たちが、音楽が好きな理由も納得できますよね。
音楽を聴くとこんなホルモンが分泌されます
私たちは、音楽を聴きA10神経が刺激されると、喜びや幸せや安心感などを感じる快感ホルモンが分泌されるんです。快感ホルモンは、β-エンドルフィンやドーパミン、セロトニンなどをいいます。
βエンドルフィンは、脳内麻薬とも呼ばれ、鎮痛効果や気分の高揚、幸福感などが得られる作用があります。苦痛を取り除くときに最も多く分泌されるんです。例えば、苦しいを超えると気持ち良くなる「ランナーズハイ」です。長時間走り続け苦しい時のストレスを軽減するためにβ-エンドルフィンが分泌され、快感に変わるんですね。
ドーパミンは、快感を感じる脳内物質で、やる気スイッチです。このドーパミンは、集中力・思考力・意欲・想像力・感情に影響を与え、興奮作用があり高揚させます。例えば、恋をしたときにも出てくるんですよ。好きな人を見たときってドキドキしませんか? これもドーパミンの効果です。「幸せ~楽しい~嬉しい~」……そんな時にはドーパミンが出ています。
セロトニンは、興奮したドーパミンによる心の高ぶりを落ち着かせてくれるんです。つまり、放出され過ぎたドーパミンを減らす働きがあります。「もっともっと~」と快楽を求めるドーパミンに「いやいや、もう満足でしょ」とブレーキをかけバランスをとってくれるんです。
音楽を聴き、快楽ホルモンが分泌されている時、私たちの脳は活力にあふれ喜んでいます。こういう状態の時に、新しい企画や課題の解決に取り組くむと、スゴイ力が発揮されます。意欲も創造力も高まっていますから、目標や夢の実現もしやすいのです。
快楽ホルモンが出るのは、どんな曲がいいの?
はい、この答えは、自分の好きな曲が一番です! ちなみに私の一番好きな曲は、この曲です。
ジャンルを気にせず、あなたの好きな曲で心地よく感じる曲が一番身体に良いのです。快楽ホルモンは、楽しい~幸せ~落ち着く~の時ですから、音楽を聴いた時に、悲しい……といった感情は、脳がストレス感じてしまいます。わくわく、心地よい、そして、言霊もありますので歌詞も素敵なものを選んでください♪
もちろん、落ち込む・悲しいといった感情と向き合うことが大切な時もあります。感情と寄り添った音楽を聴くことで、魂レベルで癒されるんです。
なぜかというと、人は、共感をしてもらいたいもので、同じ考えや聴いてくれる人がいるだけで安心するものです。私たちは、悲しい時に楽しい曲は聞けないんです。私たちの身体と心は、その時の感情に合った音楽を教えてくれます。そこから、パワーUPにも繋がります。
あなたの幸せ~と感じる音の力で、脳を喜ばせ、夢や願望を叶える力を高めませんか。あなたの人生をさらに輝かせてくれます♪
【文献】
大蔵康義『人は音・音楽をどのように聴いているのか』国書刊行会 2010年
佐藤富雄『脳にうれしい音楽のチカラ』ショパン2007年
齋藤寛『心を動かす音の心理学』ヤマハニュージックメディア 2011年