Happy シャスタライフ　PART.16～シャスタの聖なる川＜マクラウドリバー＞～

2014年、光が一段と増すシャスタの冬

2014年明けましたね、この冬のシャスタは「暖冬」。12月初旬に記録的な寒さがやってきてからその後、まったく雨や雪のない稀に見る「乾燥した冬」が続いています。
2013年の「冬至」前後からますます太陽の光は増して、連日青空が広がり、1月のこの時期に小鳥たちのさえずりも聞こえてくるほどの陽気です。

わたしは昨年こちらの連載でご紹介した、「＜パーマカルチャー＞との出会い」から、本格的なガーデニングライフが始まり、ずっとこの連載もご無沙汰しておりました。今年もまた引き続きスローペースですが、＜シャスタの大自然＞をこの連載でお届けできればと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

聖なる川の守り手が呼びかけるサーモンの復活

渓流が美しいことで知られるこのスポットですが、1850年代以降白人がこの地に入植してから、この川の生態系は一変したと言われています。この川の水源はもちろんシャスタ山、そこから流れ出す生命の水は、皆さんご存知の＜サクラメントリバー＞と合流しサンフランシスコ湾まで何百キロと流れ人々に恵みを与えています。

この川はローカルだけでなく都市部からもわざわざこの地を目指すほど、釣り好きには知られていますが、今捕れるのはトラウト（マス）がほとんどです。かつてこの川では一晩で500匹ものサーモンが捕れたと言われていました。しかし今ではそのサーモンの姿は一切ありません。
近年この川を守るウィンツ族の人たちがそのサーモンを取り戻そうと運動を始めました。かつてこの川岸で狩猟のシーズンになると、魚捕りや狩りをしにやってきたネイティブアメリカン。聖なる川としてこの川岸で部族の伝統儀式もしていたそうです。

彼らにとってサーモンを取り戻すことは自分たちのアイデンティティを取り戻すこと。豊かで肥沃な、恵み溢れたその川を取り戻すために、実際そのドキュメンタリー映画も数年前に製作されました。
（こちらぜひご覧くださいhttp://dancingsalmonhome.com/index.php/trailer）

そしてまた、私が先日参加したオレゴン州のパーマカルチャーの勉強会でも、この荒れてしまった自然環境を蘇らせる具体的な一つの方法として、「サーモンを川に戻すこと」を強く言われていました。

強いDNAをもったサーモンは産卵をしに産まれた川に帰ってきます。サーモンが育ちながら川を旅し移動することで川のなかの生態系だけでなく、サーモンを餌とする動物たちも恩恵を受け、その周辺の自然体系も変わり肥沃になると言われています。そしてもう一つ、「その土地を再生するには先住民の叡智から学ぶことがたくさんある」とも付け加えていました。

ネイティブアメリカンにとって、サーモンは古代の叡智を引き継ぐ存在とも言われています。この川にはかつての叡智を蘇らせるエッセンスがたくさん残っています。ぜひこのトレイルを歩かれるとき、今ある自然を感じられながら「ご自分の中にある源流に戻る」ということも意図されると、またご自身の旅も深まるかもしれません。

※「マクラウドフォールズ」
http://www.fs.fed.us/wildflowers/regions/pacificsouthwest/MiddleFalls/index.shtml

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※「シャスタリトリート」【2013年冬～2014年春】にかけても特別プランでご案内しています。　　

【シャスタリトリートツアー日程】（日程は現地発着・３～4名まで）
2014年4月24日（木）－28日（月）4泊5日
2014年5月8日（木）－12日（月）4泊5日
2014年5月22日（木）－26日（月）4泊5日
2014年6月12日（木）－16日（月）4泊5日
2014年6月19日（木）－23日（月）4泊5日
2014年6月26日（木）－30日（月）4泊5日

（7月以降も、随時日程をHPで追加お知らせしていきます）

上記の日程を【プライベートリトリート】や【延泊滞在】に変更も可能です。
また日程が空いている限り、いつでもお好きな日程で、ご自分のタイミングでぜひお越しくださいね。