オーガニックでヘルシーエイジングライフPART.7~食品添加物と病気の関係~

アレルギーや体調不良のために必須の食生活改善

前回のPART.6では自身のアレルギーと肌トラブルの改善のために辿り着いた皮膚の生理機能に合ったオーガニックコスメの必要成分についての内容でしたが、今回はサポート役のコスメより大事な体内からのアプローチについてです。私がオーガニックを勉強し始めたきっかけは、母の癌闘病生活による食生活改善と、自身のアレルギー・肌トラブルや仕事の激務による体調不良のための生活習慣改善でした。そして、自身のアレルギーを根本的に治すには食生活改善が必須だと気づき、食品に含まれる合成化学添加物をなるべく摂取しないノンケミカルライフの必要性を悟り実践したところ、かなり改善されました。赤ちゃんのような肌とまではいきませんが、肌の水分、脂質、PH値のバランスが良く、皮脂膜と呼ばれる自前の天然クリームが肌表面を覆っている状態で、体系もメリハリのあるボディを保つことができ、髪も艶が出てきました。仕事の激務で毎日寝不足気味な上に、顔には吹き出物やニキビが必ずできていた6,7年前とは明らかに変わったと思います。加えて、若く見せるために努力したわけではないにも関わらず、実年齢を言うといつもびっくりされます。オーガニック・ノンケミカルライフの実践は自然にエイジング対策にもなっていました。

第一に食品添加物の摂取を控える
日本人は一日に平均10gも摂取!?

食生活改善でまず初めに気を付けたのが、食品添加物の摂取を控えることです。食品添加物の勉強をして食品のことを知れば知るほど、食べられないものがたくさん出てきてしまいました。私はスーパーへ行って食品を購入する場合、必ず商品の裏に記載された原材料を確認します。それはオーガニックスーパーであってもしかり。ヨーロッパはオーガニック食品または非オーガニック食品の二者選択なのですが、日本には特別栽培、無農薬、無添加、天然由来原材料などオーガニックもどき食品があるからです。そして通常のスーパーへ行くとほとんどの食品が合成添加物だらけで私が合格印を押せる食品は数えるほどしかありません。今や食べ物に食品添加物が当たり前のように入っていて、私達の食生活から添加物をゼロにすることは不可能な状態です。日本人が一日に摂取する添加物の量は平均10グラム。年間4キログラムにもなるそうです。

豆腐に見る添加物の例

食品添加物は保存性を高めるため、味や香り・色や口当たりをよくするため、食品加工のため、栄養を高めるためと4つの役割があり、合成添加物と天然添加物があります。例えば、豆腐凝固剤は「にがり」ですが、「にがり」は食品加工に使われる添加物。「にがり」は海水を汲み上げ塩田で製塩する際の副産物で、海水のミネラルを多く含む液体です。これが「天然にがり」で、天然添加物。豆腐のパッケージには「塩化マグネシウム含有物」または「粗製海水塩化マグネシウム」と原材料表示されています。しかし塩田が少なくなって天然にがりが取れなくなり、工業的に作られた合成添加物である「にがり」が使用されるようになりました。「塩化マグネシウム(にがり)」「硫酸カルシウム」「塩化カルシウム」「グルコノデルタラクトン」と原材料表示されているのが合成添加物の「にがり」です。

 

合成添加物は化学物質そのもの

市販されている食品に含まれる食品添加物は人工的に作られた合成添加物の方が天然添加物より断然多く、一般的に毒性のある合成添加物のことを「食品添加物」と呼んでいます。そして、合成添加物は化学物質そのもの。これがアトピー性皮膚炎やアレルギー体質を悪化させる原因にもなっており、発癌性のある物質も含まれています。発癌性が認められても、一生取り続けて癌にならない量を添加していれば危険性は少ないという基準で認可されています。しかし、私達は日常の食生活で一つの食品から食品添加物を摂取しているわけではなく、1日に何種類もの食品添加物を口にしています。これが長期に渡って摂取しているとなると、相当の量になるのは明らかです。この化学物質である食品添加物の影響で、近年免疫機能や解毒機能が低下してきていると言われ、また食品添加物は体内に活性酸素を発生させる一つの原因物質で、これが発癌物質として働くという側面も持っています。 加えて、天然添加物であっても危険なものもあり、加工食品をなるべく控えて、加工がなるべくされていない食品を選んだ方が健康被害のリスクは少なくなります。

これらのことを考えると病気予防・美容・抗老化の観点からも、やはり食品添加物の入った食品はなるべく摂取しない方がいいというのは明らかで、加工食品であっても健康被害の危険性がきわめて低い原材料を使用したオーガニック食品が、いかに健康的な食べ物であるかがおわかり頂けたのではないでしょうか。