大地に根づくスピリチュアリティ

しばらく遠ざかっていたメディア向けの仕事を、久しぶりに引き受けさせていただくことになりました。

ここしばらく書いているものは、ちょっと硬い内容が多かったのですが、ここでは軽い話題もまじめな話題もとり混ぜて、ゆったり、楽しみながら話をしていきたいと思います。焚き火を囲んでのおしゃべりを思い浮かべてください。

私には3人の師がいます。一人はヒーラー、聖職者で、ホピ、ナヴァホ、クリーの三部族のメディスン・ウーマンでもあるロザリン・ブリエール。一人はムーヴメント教育家のエミリー・コンラッド。そしてもう一人はシャイアン族とクロウ族の賢者、ヘエメヨースツ・ウルフ・ストームです。

グランドファーザー(師父)ストームに最後にお会いした時、こう言われました。「若い女性を集めて訓練しなさい。今はできるだけ早く、社会を女性の手にとり戻さなくてはいけない」(北米先住部族の考えでは30代、40代はまだ若者です。)

ここで言われる「女性」とは、母なる自然との共感力が強く、生命を守り育む本能をもった存在という意味です。生物学的にも、象徴的にも。

これは男性差別ではありません。魂自体に性別はないし、生まれる時に性別を選ぶのは自分です。この時代、この人生で女性の肉体を選んで生まれたということは、「女性」の体と心の特性を生かした生き方をしようと、自分自身に約束してきたということです。

師父ストームの言葉は、ですから、この人生において、選んで女性の肉体をもってきた者への呼びかけです。肉体の性別という土台を通して母なる自然につながる女性たちに、自分たちの役割を思い出し、生命を守れと。
それは同時に、大地とのつながりを結び直し、強め、母なる自然を味方にせよという意味でもあります。
いつの時代も、大地に根づいた女性は強かったのです。持ち場や表現の形は違っても、男性と対等に社会を支え、自分たちの声をもっていました。
過去2千年、世界は男性的な視点と力を中心に回ってきました。自然を「生命」としてではなく「物」として扱うことが、力を得るやり方であり、科学的であるという思い込みが、近代文明の足場になりました。

師父ストームのライフ・パートナー、スワンはこう言いました「かつて、母なる大地のために祈りを捧げる人間の数が、ここまで減ったことはない」。
今ほど女性の力が必要とされている時はありません。大地とのつながりを取り戻すにも、それを足場に社会の視点を、生命の側に向けて引き戻していくにも。

大地に根づく精神性=本当のスピリチュアリティという視点から、人間のエネルギー(オーラやチャクラ)と肉体について、花や植物との関係について(フラワーレメディ)、また智恵の伝統(Wisdom Traditions)といったことについて、これから話をしていきます。