プラス思考になりたいですか?~スピリチュアル中医学~

あなたはプラス思考ですか?それともマイナス思考ですか? いつも陽気で明るく、毎日楽しくて、ストレスなんて感じないプラス思考の人。 クヨクヨしたり、イライラしたりとストレスがたまり、自分にも周りにお嫌気がさしているマイナス思考の人。 「どうすれば明るくなれるの?」 「どうすればプラス思考になれるの?」 そんな疑問を持ったことがある人もきっと多いことと思います。 実際に本屋さんに行けばプラス思考になる本やポジティブシンキングなどの類の本はたくさんあり、いかに多くの人がプラス思考に憧れているかがうかがえます。 もし同じようにこのような疑問をお持ちの方がいたら私はお聞きしたいです。 「なぜプラス思考になりたいのですか?」 「なぜポジティブになりたいのですか?」 その理由が、「ストレスで疲れる」「生きるのが辛い」「もっと元気になりたい」等。 今の苦しい状態から楽になりたいのでマイナス思考を改善したいと思っているのであれば、わたしはスピリチュアル中医学の考えから提案します。 『プラス思考になろうとするのをやめてみてはいかがですか?』 なぜ?と感じる方もいるかもしれませんね。 前回でもお話しましたが中医学には陰陽説をいう考えがあり、陰と陽はどちらが勝っているとか、どちらがより良いものかというものではなく、陰陽は同じように大切で、どちらかが多すぎても少なすぎてもいけません。 互いに対立し依存しあってこそわたしたちは生きていけると云われています。 つまり一番良い心の状態とは、陰であるマイナス思考と陽であるプラス思考が同じだけある心。つまり中庸の心こそが、本来の自分らしく生きれる状態であり、疲れることもツラいこともない“健やかな状態”です。 この中庸という考えはいつも陰陽のバランスが取れている状態をいいますが、生きていると楽しいこともあれば、悲しいこともあります。 毎日朝が来て夜が来るように、わたしたちの心もプラスになったりマイナスになったりしながら生きることが自然なことなのです。 心の中にはいつマイナス思考とプラス思考が常にあり、状況によって変動しながらもバランスを保っていれば健やかに過ごすことができます。 ですから無理にマイナス思考を抹消しようとしたり、プラス思考になろうとがんばることは自然の法則からすると不自然な状態を表します。 クヨクヨする自分がいてもいい。頑張れない自分がいてもいいです。 プラス思考は夢や希望を表し、わたしたちを活動させる心のエネルギーですのでとても大切なものですが、逸脱すると浮世離れや現実逃避につながります。そしてマイナス思考は不安や消極的などマイナスのイメージがありますがその裏には、安定や安全を表し、地に足をついて生きるための心のエネルギーであり、こちらも大切なものなのです。 心健やかに生きていきたいのであれば、プラス思考を目指すよりも、まずは心のバランスを保って中庸の心を目指してみてはいかがでしょうか? とはいっても……「私の心はマイナス思考をかなり傾いていて辛いのですがどうすればいいのでしょうか?」と思う人もいるかもしれませんね。 そんな方のちょっとしたヒントになるように、次回はこのマイナス思考についてスピリチュアル中医学の観点からで話したいと思いますので楽しみにお待ちください。