幸せタイムリー ~幸運を引き寄せ運勢を好転させる方法運を強化し、願いを叶えるキーポイント PART.72

ダイアナ妃の聡明で穢れのない優しい心は今での多くの人たちに受け継がれている。 昨年はアイスバケツチャレンジで世界中の多くの人たちの善意が集まり、その額は天文学的な金額にまで膨れ上がった。

 

☆~エンジェルセラピスト友紀が語る~ 天使との対話 マドンナリリー☆

 

🌹 Candle In The Wind ( 風の中の灯🌼 )
~ 天使との対話 「 純白の天使 🌹」 ~

 

「ダイアナ妃が死んだわ!!」

母は階段を駆け上がり、私の部屋のドアを開け、感極まる声で私に言った。
「えっ! 嘘でしょう」
私はその瞬間、飛び起きた。

キッチンへ行き、ニュースを見たとき、それが真実だと知り、どうしようもない気持ちでいっぱいになった。
それは、パリの地下トンネルでパパラッチとのカーチェイスの末、未来の夫となるべくドディ・アルファイド氏と共に天に召されたというニュースだった。
私は残念でたまらない気持ちになった。

私がまだ小学生だった頃、ダイアナ妃とチャールズ皇太子の結婚式を息をのんで見続けたのを覚えている。
あまりにも美しい真っ白なシルクのウェディングドレスを着たダイアナ妃。
この世の人とは思えないほど美しく、“純白の天使”そのものだった。
その凄まじいほどの人気ゆえ、その後の人生は様々だった。

母となり、沢山の慈善事業にも参加し、美しいだけではなく、心も聡明で豊かだった。
「Leave me  alone」(放っておいて)
最後の言葉だった。
やっと、やっと愛する人と幸せになれるはずだったのに。
あまりにも早すぎる死に、あの初々しく、可憐な“純白の天使”が私の脳裏に映し出された。

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その日は、昨年、寿退職をした元同僚と銀座で映画を見る約束をしていた。

正午にプランタン入口で待ち合わせをし、久しぶりの再会を果たした私たち。
まず、モンブランで有名な「アンジェリーナ」でランチを頂くことにした。
軽くサンドイッチセットを頂き、早めに映画館に入る予定だったが、話題はダイアナ妃の話しにのぼった。

友人   「びっくりしたよ~! なんだか淋しいよ~」
私    「本当だわ。 イギリスの花が失くなってしまったみたい。」
友人   「行く? イギリス大使館。なんだか映画なんかみている場合じゃないよ」
私    「私もそう思ってた。 せめてお花だけでも届けたい」
私たち  「よし。 行こう!」

私たちは食事を切り上げ、まず有楽町の日比谷花壇へ向かった。
小さな可愛らしいブーケを買い、タクシーに乗った。
「イギリス大使館までお願いします」
有楽町からイギリス大使館まではあっという間だった。

到着すると、すでにイギリス大使館前は沢山の花束で溢れていた。
門のところで新聞記者に呼び止められ、意見を伺われた。
私は、「心も美しかったのにこんなに早く亡くなるなんて残念です」と述べ、大使館の中へ入った。
名前を記し、「アーメン」と心の中で冥福を祈った。

 

その後、子供を出産し、育児に追われ、ダイアナ妃のことは、すっかり忘れてしまうくらい忙しい日々を送っていた。

幼稚園の卒園旅行に家族でロンドンへ行ったとき、ダイアナ妃が晩年を過ごしたケンジントン宮殿の近くのホテルに滞在した。
街中のバラエティーショップではダイアナ妃のポストカードが沢山並べられていて、私も
記念に1枚購入した。

 

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あれから世界では様々なことが起こっている。
けれども、ダイアナ妃の聡明で穢れのない優しい心は今での多くの人たちに受け継がれている。

昨年はアイスバケツチャレンジで世界中の多くの人たちの善意が集まり、その額は天文学的な金額にまで膨れ上がった。
私の部屋には、記念すべきジョージ王子の洗礼式の写真が飾られている。
生まれて初めて見た“純白の天使”は今でも沢山の人たちの心に焼き付き、魅了してやまない。

あなたは美しい
あなたは尊い
あなたの優しさに感謝します
あなたは“愛“そのもの
あなたは天使です
ありがとう
アーメン✟

 

 

~ Fin ~ フィクション☨ ~

 

文芸社「~エンジェルセラピストが語る~天使との対話 マドンナリリー」(著者・友紀)

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