チーズが決め手!?夢をコントロールするちょっと変わった方法とは……

「スティルトン」というイギリスで有名なブルーチーズを食べた人たち……ディズニーアニメのような通常ではなかなか見られないような夢を良く見るようになったとのこと…… これは一体?

夜眠った時に見る夢。多くの人が眠りにつくと自然と夢を見ています。
しかしながら、その夢を活用しようとはなかなか思わないものです。

「現し世は夢、夜の夢こそまこと」という江戸川乱歩が残した言葉がありますが、
マレー半島に住むセノイ族やインドのサオラ族、ネイティブアメリカンのいくつかの部族などは、
夢を現実の反映させる文化を持っています。

彼らにとって夢とは、たんなる空想上の世界ではなく、現実世界とは違ったもう一つの実在する世界と捉えているために、夢をコントロールすることで、現実世界にも影響を与えることができるのです。

似たようなものとしては、チベット密教の中に「ミラムの法」という、
夢をコントロールするための修行が存在しており、
この技術を会得したというチベット密教の聖者ミラレパは、
夢見を使うことで空を飛び、実際にそれを目撃した人の談話まで残っているそうです。

また、最近になって知名度のあがってきた……夢の中で、それが夢だと自覚することで、自由に夢をコントロールする「明晰夢(めいせきむ)」も、似たようなものといえるでしょう。

夢見の法にしても明晰夢にしても、会得することができれば、まさに新しい世界が開けるわけですが、なかなか簡単に身につけることができないのも事実です。
そこで今回は、誰もが手軽にある程度、夢をコントロールできる方法を紹介しましょう。

それは寝る30分前にチーズを20g程度食べること。
日本のチーズで定番ともいえる雪印メグミルク株式会社が販売している「6Pチーズ」の、1ピースがだいたい18gですので、それと同量を食べればいいことになります。

このチーズで夢が変わるというのは、2005年に「英国チーズ委員会」が行った調査で明らかになったもので、本来は就寝前にチーズを食べると悪夢を見るという迷信を否定するために行われたようです。

人間は寝る前に食事をとると、睡眠中に胃が消化モードになり、血液が集中することで脳に血液がまわりにくくなり、活発な脳活動ができなくなることで、脳がストレスを感じて悪夢を見てしまうといわれています。

しかし、この研究の結果、チーズの種類によって夢のタイプがかわることがわかったのです。
それによると「レッドチェダーチーズ」を食べてから眠った人のうち、60%が幼いころなどの懐かしい夢をみて、「チェダーチーズ」を食べた人は有名人がでてくる夢、「ブリティッシュブリー」を食べた人は、女性はリラックスした夢、男性は悪夢に近い夢をみたというのです。

この実験でもっとも特徴的な結果がでたのは、「スティルトン」というイギリスで有名なブルーチーズを食べた人たちでした。男性の75%、女性では85%という高い確率で鮮明で奇妙な夢を見ることができたのです。

夢の一例としては、兵士が猫を銃のかわりにして戦うという、ディズニーアニメのようなものであり、通常の生活ではなかなか見ることができないものでした。

ちなみに全体的に睡眠の質は高かったとされており、それはチーズに含まれる「トリプトファン」というアミノ酸が、ストレスを軽減し、睡眠へと誘導する力があるためではないかといわれています。

では、奇妙な夢を誘発する成分はなんなのか?
ということに関しては現在でもはっきりとしたことはわかっていませんが、
奇妙な夢の世界を体験したいならば、スティルトンを寝る前に食べるというのがオススメです。

そうして、奇妙な夢の世界でしっかりと遊べるようになってきたのならば、
それを利用して明晰夢へと移行しましょう。

明晰夢に入るポイントは、「これが夢だ」と気づくことですので、奇妙な夢であればあるほど、それに気づきやすくなるはずです。

さまざまなチーズをつかって、夢をみるための条件を確認していけば、
いつしか、夢を夢と認識し、最終的には夢を自由自在に操ることもできるようになることでしょう。