まさかのがん告知に慌てないために、自分にできることは何か

一人でも多くの方が人生を喜びと共に生きることができるように、この記事が少しでもお役に立てば幸いです。

例えば、言いたいことを我慢し続けたり、自分の感情を感じないようにしながら、やるべきことに追われてしまったとか、子供が小さいので自分のことは後回しになっていたなど、何か思い当たる節があるはずです。そこに気づいたら、もうがんの役割は終わっています。

感謝して手放しましょう。そのときイメージのがん細胞が消えてなくなる様子を描くことを忘れずに。これを毎日繰り返してください。(ご参考:https://www.el-aura.com/youko20161006/)もちろん、私たちは肉体あっての人生です。西洋医療を否定しないようにしましょう。抵抗は新たな抵抗を生み出します。

「あなたが抵抗するものが、 存在し続けます……。」

これは心理学者、カール・グスタフ・ユングの言葉です。

「内面で向き合わなかった問題は、いずれ運命として出会うことになる。」

がんは、人生は戦いではなく、受容であると私に教えてくれたのです。
そして、何より治療をするのは医療ですが、治癒するのは自分であることをお忘れなく。

今年のオクトーバーローズの様子(エッフェル塔がピンク色に)
http://www.cancerdusein.org/octobre-rose/illuminations-tour-eiffel-tour-montparnasse

http://www.cancerdusein.org/index.php より

 

精神的なフォローがある “フランス医療”

もちろん、告知の際のショックとそれに続く治療での精神的な落ち込みは、人間ならば当たり前のことです。フランスで医療を受けた際は、この点においてのフォローが日本よりもしっかりしていました。

まず、告知後主治医の指示で真っ先に、コンサルテーションの女性と引き合わせてくださいます。その際マダムは今後の治療に際し、精神的なフォロー・特に母国語で会話のできる親せきや友人の有無を訪ねて来ました。そして、わたくしに息子がいることを知ると、私の入院中の子供の生活のフォローは誰ができるかということ、子供(またはケアをする家族)の精神的なフォローは、病院内でカウンセリングができるというお話と、患者であるわたくしが治療に対して精神的に耐え難い場合は、病院内に精神科があるので遠慮なく声をかけてください。というお話がありました。

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実際に、抗がん剤投与中にまさにそのことを訴えていらっしゃるマダムもいました。私たち日本人は、入院中でさえ医療従事者や同室者に気を使ってしまうものです。それら心情を正直に吐露できる環境というのは、正直驚きもしましたが人間本来の姿を見たような気がしました。

しかも、医療用かつら購入費用の一部、乳房再建に至るまでと、病院への行き来は医療専門のタクシー送迎(要予約)もあり、これらに対してもすべて国の補助で個人負担はありませんでした。その後の定期的な診察も5年間無料となります。

経済的な負担がないことも、精神の安定に多少影響があったかもしれません。そして、ボランティアの方による治療中のメンタルフォローする団体があったり、病室へマジックを披露しにいらしたことは、素晴らしい心遣いでした。

健康であることは何よりもありがたいことではありますが、これらの経験により毎日の瞬間、瞬間がギフトとして輝いていることは、まぎれもなくがんのおかげであったわけです。それらを踏まえて、一人でも多くの方が人生を喜びと共に生きることができるように、この記事が少しでもお役に立てば幸いです。

ご参考:
がんになったら手にとるガイド http://ganjoho.jp/hikkei/chapter1/01-00-03.html

もし、がんが再発したら http://ganjoho.jp/hikkei/saihatsu/index.html

 

《ド ラタイヤード 陽子 さんの記事一覧はコチラ》
https://www.el-aura.com/writer/yoko-delataillade/?c=120700