まぶたのむくみは脂肪と関係あるの? まぶたの脂肪、メカニズムについて

目の脂肪取りは、加齢とともに起こりうる症状を見越した判断をして行いましょう!

お酒を飲んだ翌朝は顔や目元がむくんで、別人のようになってしまった……
ということないですか?

お酒(水分)の飲み過ぎかな〜
むくみやすい体質だからかな〜
そもそも、まぶたが厚いからかな〜
など、いろいろ原因を考えますよね。

では、どうして上まぶたがむくんでしまうのか。

 

そこで今回は、「目のむくみ」について、水の森美容外科の先生に教えていただきました!

理由のひとつは、目の上にある眼窩脂肪(がんかしぼう)という脂肪がまぶたのむくみと関係しています。
つまり、この眼窩脂肪が多い人はむくみやすい、ということなのです。

ではそのメカニズムを詳しく見ていきましょう!

(HPイラスト)出典:水の森美容外科

まず、上のイラストをご覧いただき、眼窩脂肪の位置を確認します。
この部分は水分を含むと大きく膨れ上がります。

>では、なんで、水分を含んでしまうのでしょうか。
リンパ管の状態や筋肉の状態によっては個人差はありますが、血液や水分は重力に逆らって心臓を中心に循環しています。

これが寝ている時は水平に循環するため重力の影響を受けず、頭へ循環する血流も多くなります。
そのためいつもより水分を摂ってしまった日の朝は、まぶたの脂肪が水分を吸収し膨れ上がります。

--例えば、ふくらはぎのむくみを想像してみてください。
立ちっぱなし、座りっぱなしの姿勢は重力が下にかかってきますよね。
この時、水分が溜まりやすいのはふくらぎです。
1日の仕事終わりにふくらはぎを触ってみると、かたくてパンパン。
朝と比べると太くなっていませんか?
でも一晩寝て朝になると少しむくみが解消されるので、足がすっきりしている感覚がありますよね。これがふくらはぎの「むくみ」です。
--

では、この眼窩脂肪を取ってしまえば目のむくみも解消されるのでしょうか?
朝起きた時と夜でのむくみに差がある場合は、水分の溜まる元である眼窩脂肪を除去してあげることでむくみは解消されますが、ここで問題があります。

●注意点●
・まぶたの脂肪を取ったからといって、まぶたが薄くなるわけではありません。
・「お酒を飲んだ時だけ目元がむくんでいる」という状況だけで判断してはいけません。
・眼の上の脂肪は加齢とともに奥へ凹んでいきます。重力にしたがって落ちてくるのです。

つまり……むやみに若いうちに取ってしまうと将来的にもっと大きな窪みや目の下の垂れへと繋がります。
この理論を知らないで脂肪を取ってしまうと、将来窪んだ目になってしまいます。
そう考えると目の上の脂肪は取らないほうがいい手術といえますね。
目の脂肪取りは、加齢とともに起こりうる症状を見越した判断をして行いましょう!

 

◆では、むくみを改善するには、どうしたらいいのでしょうか?

まずはセルフケアで解消してみましょう。

1)蒸しタオル温冷法
まぶたがむくんでいる場合は顔全体がむくんでいることが多いです。即効性のあるむくみ解消法としては蒸しタオルを顔全体に当てて少し置きます。その後、冷水で冷やします(または顔を洗います)。これを何回か繰り返していくと滞っていた顔の血流が促進され、まぶたのむくみも解消していきます。

2)ツボ押しで目周りの血流改善
目元のむくみは血流の問題が考えられます。セルフケアでは、目元周りの血流が良くなるツボ押しがおすすめです。ここでは代表的なまぶたのむくみ解消に効果的なツボ3つをご紹介します。

・魚腰(ぎょよう)眉毛の真ん中/頭痛・偏頭痛・目のむくみ・たるみ・眼精疲労
・太陽(たいよう)こめかみの中央/頭痛・偏頭痛・顔面神経痛・三叉神経痛
・承泣(しょうきゅう)目の中央下/近視・遠視・乱視・かすみ目・目の腫れ・クマ・目の下のたるみ

ツボの押し方は、ゆっくり3秒押して、ゆっくり放す。
これを一つのツボに対して3回ほど繰り返します。
急に強く押しすぎるのはNGです。

3)食生活で改善
日常生活や食生活においても、まぶたのむくみを軽減する方法はあります。
例えば、塩分取り過ぎの食事や飲料を控え、利尿作用のあるお茶をこまめに飲んで適度な運動を心がけます。

いかがでしたか? 実はまぶたの脂肪取りはそれほど意味のあるものではありません。
自分にはまぶたの脂肪取りが必要なのかどうか、カウンセリングで親身に相談に乗ってくれる医師の意見を信じるのがいいでしょう。
また、ライフスタイルの改善やセルフケアでできる限り悩み解消していけるといいですね。

 

 

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