４０代のＡ美さんは、スレンダーなスタイルと、つややかな黒髪のロングヘアがとても印象的でした。
けれども、そのスレンダーさを際立てるようなダークな色合いのピシッとしたパンツスーツと、すっぴんに近いメークは、自分の美しさをどこか投げやりに放り出しているような印象がありました。

しっかりもののワーキングウーマンに見えるＡ美さんは、涙とともに、こう語られました。

「自分はいつも、まわりの後輩のフォローをし、家族のためにと仕事を頑張ってきました。でも、なんだか最近、そんな自分がちゃんと評価されていない、報われていないような、虚しい想いにとらわれているんです。恋愛からも遠ざかっていて、この先、私は幸せになれるんでしょうか。なぜ、この世に産まれてきたんでしょうか」

時々、声を詰まらせるＡ美さんからの潜在意識から伝わってきたのは、いつも我慢している女の子でした。
その女の子は、不幸にも、虐待されて亡くなった、小さな女の子であるＡ美さんの前世でした。
その女の子は、幸せになりたくて生まれ変わってきました。
でも、耐えることが日常になっている、愛され方がわからないのです。

「そういえば……、誰かに強制されているのでもないのに、努力しないと報われない、我慢しなければいけない。贅沢をしたり、楽しんではないないと、無意識に思っている自分がいます。はじめて気がつきました」

Ａ美さんに会った方は、もっと華やかな装いをすれば、女子力をアップすればモテそうなのにと思うことでしょう。
恋愛系のコンサルティングなら、すぐにそうアドバイスされることと思います。
けれども、それが、自分を無理させてしまったり、罪悪感を感じてしまうなら逆効果です。
輝かないのです。
潜在意識の奥底に、そうできない原因があるのなら、そちらを癒し、解放させていく方が先ですし、幸せをつかむ早道なのです。

Ａ美さんのケースは、前世から抱え持っていたインナーチャイルドが原因でしたが、女性性を解放させることに罪悪感やブロックが思い当たる方は、まずは、自分の中にいるもうひとりの自分、小さな女の子を意識してみましょう。

ちょうど、季節はクリスマスです。

トナカイや、リース、プレゼントの小箱、キラキラしたボールなど、華やかなディスプレイや、ツリーの装飾を見て、自分の心がワクワクするものを探してみましょう。
クリスマスモチーフの小物やアクセサリーを自分にプレゼントしたり、いつもは我慢しているスイーツを食べてみたり。
あなたの中の小さな女の子に、何かプレゼントをしてみてあげましょう。
きっとそこから、なにかが柔らかく変わっていきますよ。
サンタクロースからの恩恵は、それを信じるあなたの元にも＾＾

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