なぜ、芸能人はヨガを学ぶのか?〜瞑想技法からエクササイズへ

ヨガの団体は世界各地にありますが、エクササイズ系のヨガを教えている団体として世界最大規模のものとして「全米ヨガアライアンス」があります。 こちらは、世界160か国に「4300以上もの登録スクール」があり、ヨガインストラクターとして6万人以上が登録しているという大規模なものです。

【瞑想技法からエクササイズへ】

「ヨガ」といえば、TrinityWeb読者の皆様ならば、一度はその名称を聞いたことがあるでしょう。
趣味としてヨガをやっているという方もいれば、インストラクターとして活躍しているという人もいるかもしれません。

元々のヨガは「その起源がはっきりとはわからないほど古いもの」であり、仏教の開祖である「釈迦も瞑想的なヨガを学んだ」といわれているほどです。
本来は哲学的であり、「スピリチュアルな技法」だったわけですが、20世紀になってからは「エクササイズとしての認知度」が急速に高まってきました。

日本ではテロ事件を起こしたオウム真理教がその修行にヨガを取り入れていたことで、一時期忌避されましたが、21世紀にはいって、「ヨガによるダイエットや健康増進が話題となり、スポーツジムのメニューの定番」となりつつあります。

 

【エクササイズ化したヨガがもたらす害】

そんなエクササイズとしてのヨガが一般的になっているために、もたらされる害もあります、それは、ヨガの根本を説明するだけで、「宗教的なものであるとして忌避される傾向」。
2016年の9月にタレントの「田中律子」さんが行っているヨガ教室が「スピリチュアル過ぎる」として話題となりました。

といっても、「魂を解放することを目的にし、チャクラや、大地のエネルギーを取り入れることを説明」しただけです。
これらの概念は、本来のヨガに近く、取り立てて宗教的なことを言っているわけではないにも関わらず、このような報道がされるというのは、未だに「ヨガに関する誤解がぬぐい切れていない」ということでしょう。

 

【続々と登場する芸能人ヨガインストラクター】

エクササイズ的な面ばかりが強調されてしまうのも、芸能人がそういったヨガを積極的に学んでいるという面が強いのかもしれません。
ヨガの団体は世界各地にありますが、エクササイズ系のヨガを教えている団体として世界最大規模のものとして「全米ヨガアライアンス」があります。

こちらは、世界160か国に「4300以上もの登録スクール」があり、ヨガインストラクターとして6万人以上が登録しているという大規模なものです。
女優の「松本莉緒」さんや「内山理名」さんなどはこちらの資格をもっていたりします。
こちらの資格は最低でも、200時間は学ばなくてはいけないうえに、「受講料も40万円以上する」ということで、かなり本気でなければ取得するのが難しいものです。

最近では、それよりも短期間で取得できる日本発祥の「グラヴィティヨガ」の資格を取る芸能人も増えています。
特に出産後にヨガに目覚めるのか「藤本美貴」さんや「スザンヌ」さんは出産後にこちらの資格を取得しています。

なぜ、このようにヨガの資格を取ることが芸能人の間で流行しているのでしょうか? 「美容と健康」という自らの武器となる要素を磨くだけでなく、特技として紹介出来るというメリットはもちろんですが、そもそも、ある程度の知名度があるために、ヨガインストラクターの資格を取れば、「芸能界での仕事が少なくなっても、一定の収入を得ることが出来る」というより現実的なメリットがあることも大きいのでしょう。

冒頭で紹介した田中律子さんは、自ら「サップヨガ」の協会を立ち上がるほど本格的なインストラクターですが、芸能人としての露出がすくなくなった現在でも、そのスクールは「常に満席で予約が取れないほどの人気がある」ということです。
それだけ人気があるからこそ、宗教っぽいなどの誹謗中傷に晒されてしまうのかも知れません。

これから、さらに芸能人にヨガを学ぶ人が増えていくと、エクササイズだけでなく、田中さんのように本格的なヨガを志す人も増え、最終的には「本来のヨガの姿が一般的になる日がくる」かもしれませんので、今後もどんどんと、ヨガの芸能人インストラクターが誕生して欲しいものです。

Yoga that has changed in the exercise.
Entertainer Why learn yoga?

 

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