【インドで国策として推進されているヨガ】
6月21日は「国際ヨガの日」。まだ、あまり一般的にはなっていない記念日といえるでしょう。こちらは、「2014年12月11日に国連が制定したもの」で、まだ制定されて2年もたっていないのです。去年、制定されてはじめての6月21日を迎え、今年は「2回目」ということになります。
国際ヨガの日は、インドの「ナレンドラ・モディ首相」が提案したもの。モディ首相は自らもヨガを実践するヨーギーであるだけでなく、「ヨガ・アーユルヴェーダ省を設立し、ヨガ大臣を任命する」など、積極的に「ヨガを国策として取り入れている人物」。今後はヨガを世界遺産に登録するということも視野にいれているということもあり、昨年はインドの首都であるニューデリーに「3万5000人もの人を集めたヨガイベント」が開催されました。
【約4500年前から存在していたヨガ】
ヨガといえば、日本をはじめとして、「世界各地で一般的なものとなっている技法」ですが、健康法という側面だけがメジャーになり、本来はどのようなものだったのかというのは、意外と知られていません。
ヨガがいつ頃生まれたのか、その起源ははっきりとわかっていませんが、「最古のヨガとして確認できるのは、今から約4500年前のインダス文明の頃」だとされています。これは、当時の遺跡や遺物に、結跏趺坐をした姿などが刻まれていることが理由です。今ではヨガといえば、「多種多様なポーズ」である「アーサナが印象的です」が、今から2300年前に成立したとされる『カタ・ウパニッシャド』という書物は「感覚の確かな制御がヨガである」と記載されており、こちらが最古の説明とされていることからもわかるように、最も初期のものは「瞑想法」でした。
このような古典的なタイプのヨガを「ラージャヨガ」と呼びます。直訳すると「ヨガの王様」となることからもわかるように、「瞑想のヨガこそが本道だった」わけです。ちなみに、こちらは今から「2000年以上前に成立したもの」であり、「坐禅と非常に似通った思想体系」を持っています。
【現代のヨガに多大な影響を与えたハタ・ヨガ】
瞑想的であるラージャヨガを補佐する意味合いで、「身体機能を正しく扱うために産み出された技法」が「ハタ・ヨガ」。こちらは今から800年ほど前にうまれたものであり、「呼吸法やアーサナを重視します」。一般的にヨガといわれてイメージされるものは、すべてがこの「ハタ・ヨガ」から生まれたといってもいいでしょう。
現在ではヨガの種類はすでに数え切れないほどになっており、よりエクササイズ要素が強くなった「パワーヨガ」や、近年流行しているダイエットとデトックスを目的にした「ホットヨガ」などはもちろんですが、親子で行う「親子ヨガ」や、妊婦用の「マタニティヨガ」など、どんどん細分化しています。その一方で、王道である「ラージャヨガ」や、「ヨガの経典を研究する人」もおり、非常に多くの人にヨガが受け入れられていることがわかります。これだけの懐の深さがあるからこそ、ヨガは世界中で今なお人気を保っているのでしょう。
【様々な種類があるヨガだからこそ、自分で体験してみよう】
そんなヨガの一大イベントである「国際ヨガの日」が日本でも開催されます。本来は6月21日ですが、日本では休日を優先したのか「6月19日に開催されます」。こちらは、在日インド大使館のヨガ指導者が担当し、本格的なヨガを体験できるものとなっています。また、インドが国をあげて行っているイベントということもあり、多くの「国会議員や政治家からの賛意を得ており、中には元内閣総理大臣である鳩山氏からの祝辞」も寄せられています。
国際ヨガの日は、オーソドックスなタイプのヨガを体験できますが、現代ならではのヨガにも、魅力はあります。「7月30日、31日に開催」される「癒しフェア2016 in TOKYO」では、ヨガマットがなくても簡単にできる「今すぐハッピーになれるヨガ」を体験したり、「ヨガの瞑想を通して、願い事を叶えるワークショップ」に参加することが可能となっています。
様々な種類があるからこそ、「自分の目的にぴったりのものを見つけることが出来る」のも、「ヨガのメリットのひとつ」だと思います。この機会に、色々なヨガを体験してみて、自分が学ぶべきものを見つけてみてはいかがでしょうか?
Yoga became India national policy.
Find the yoga that suits you.
癒しフェア2016 in TOKYO HP:
http://a-advice.com/tokyo_2016/
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https://www.el-aura.com/writer/betar/?c=78809