実験で実証されたあくびはうつる
「人があくびをしている映像」をみた場合と、「人が笑っている映像」をみた場合で、被験者がどのような反応をするのかを調べたところ、あくびの映像を見た人の「55%」があくびをしたのにたいして、笑っている映像をみて、笑った人は「21%」だということが明らかになりました。このことから、かなりの確率であくびは誘発される、すなわち「うつる」ということがわかります。さらに、「退屈な映像」と「あくび映像」での比較も行われた結果、かなりの確率で「あくびを見た場合にはあくびがでる」ことが証明されました。
あくびがうつるための条件とは？
さらに、これは映像だけに限らず、あくびに関連した「文章を読んでも引き起こされる」ということもわかってきたのですが、これには年齢差があることも研究によってわかってきています。「4歳」までの子供は映像やお話、どちらにも反応せず、「5歳」から映像には反応し、「6歳以上」になると大人とほとんど同じ反応を示すというのです。また、統合失調症などの障害を持っている人にはあくびがうつらないことをわかっており、このことから、あくびがうつるというのは、「人間の想像力や共感力が関係している」のではないかといわれています。
しかしながら、「犬やチンパンジー」でもある程度の年齢にたっしていた場合は、映像による「あくびがうつる現象」が確認されているということで、未だにあくびがうつるメカニズムははっきりとわかっていないのです。もしかしたら、本当に悪魔が魂を取ろうとしており、近くにいる同じ種族にどんどん魔法をかけているのかもしれません。
連続あくびには注意
ちなみに、なぜかわからないけれども、あくびが連続で出るという場合は、「病気の可能性があります」ので注意が必要です。あくびの原因自体、前述したようにはっきりとわかっていないために、諸説あるのですが、「狭心症や心筋梗塞などの前兆」としてあくびが頻発する可能性があるといわれています。また、脳の血流が滞る「脳梗塞の前兆」としてもあくびが出る可能性があるといわれていますので、意味も無くあくびが出る場合には、これらを疑ってみる必要があります。
誰もが一度はしたことがありながらも、まだすべての謎が明らかになっていないあくび。人体の不思議というのは、科学がどれだけ発達しても完全に明かされることはないのかもしれません。
The secret of the yawn.
Soul break out in yawn?
