ココロセラピストが語る!『QOL』とは?~人生の質について本気で考えた事はありますか?~

誰かに押し付けられた『人生のレール』は、辛いですよ。

『QOL』という言葉をご存知ですか?

突然横文字でスミマセン。あなたは『QOL』という言葉を聴いた事がありますか。
『trf』とか『d.o.s』とかそういう90年代に活躍した小室ファミリーの仲間ではありません。

ミレニアム以降の方にはわかりづらくてスミマセン。

ちょっとネタというか自分事なので恐縮ですが、僕の話をします。
僕は自他共に認める大の小室ファミリーのファンです。

ちょうど小室ファミリー全盛期の頃、僕は人生のどん底期でした。
人生に失望し、生きる気力もなく、世の中を恨み、妬み、生きていました。

しかし、街中では小室ファミリーの楽曲が次々に流れて、良い意味で彼らの音楽は僕の心に深く染み込んで行きました。

僕は音楽の専門家ではありませんので音楽が人間に与える影響について、それほど語ることはできません。
ただ、彼らの音楽が、どん底時代の僕の人生を支えていてくれたのは事実です。
落ちるところまで落ちた僕の心を美しいメロディと軽快なリズムで良い方向へと導いてくれたのです。
音楽は人生の質にとても大きな影響を与えてくれるのですね。

なんだかミーハーみたいな話になってしまいましたが、そんなわけで、『QOL』も『trf』も僕にとっては同じくらい重要な意味を持っていたりします。

本題に戻します。
折角なので『QOL』について、wikipediaから一部引用してみます。

『クオリティ・オブ・ライフ(英: quality of life、QOL)とは、一般に、ひとりひとりの人生の内容の質や社会的にみた生活の質のことを指し、つまりある人がどれだけ人間らしい生活や自分らしい生活を送り、人生に幸福を見出しているか、ということを尺度としてとらえる概念である。』

一般的には『人生の質』と訳されています。医療や福祉分野の人は馴染みが深い言葉だと思いますが、もしかすると、まだ一般的にはそれほど浸透していないかもしれません。
なので、ここでこの言葉を覚えて頂けると嬉しいです。

ここでは専門用語としてではなく、一般的な概念として『QOL』について一緒に考えて行こうと思います。

 

人生の質って何だろう?

『人生の質』と言われても、あまりピンと来ないかもしれません。何故ピンと来ないのかというと、抽象概念だから、と言ってしまえばそれまでですが、そういうことではありません。人生の質(QOL)は、人によって違うモノなのです。だからピンと来ないのです。

言いかえると『幸せとは何か?』という話なのです。
これも個人差があるので、必ずしもみんなが同じ意見とは限りません。辞書に載せている定義は便宜的なモノで、本当はみんな、微妙に違ってきても不思議ではないのです。

では『人生』について考えてみましょう。人生と言えば『人生のレール』という言葉が頭に浮かんだのではないでしょうか。では、そのレールをイメージしてみましょう。コテコテのステレオタイプの人はこんなふうに思っているかもしれません。

親や先生の言う事をしっかりと聞く。言われた事をきちんとこなせる。学校のテストで良い点数を取る。偏差値の高い高校や大学に進学する。名の知れた有名企業に就職し、企業戦士になる。バリバリ働く。たくさんお金を稼ぐ。容姿端麗で高学歴の異性(or一部同性?)と結婚する。子供をエリートにすべく教育する……。これを次世代、さらに次世代と繰り返させる……。

最近では、必ずしもそれが正しいとは思わなくなって来ましたが20世紀末ごろは殆どの人が、そんなレールを正しい人生の在り方と思っていた気がします。