学校では教えない『仕事(就職)に対する考え方』とは?~あなたは働いて本当は何を得たいのか?~

もちろん働くことは素晴らしいことですし、収入を増やせれば嬉しいです。 でも人間の幸福って何なのかと考えると、必ずしも「何処でも良いから正社員として就職すること」ではないと思うのです。

就職しよう、そうしよう!

小学生でも大学生でも良いのですが、就職について、もっと学校で深いところまで考える授業ってあったらいいのかなと思います。

「大人になったら就職して働くものなんだよ」と教えても良いのですが、それだけだとちょっと足りない気がするのです。

さすがに、露骨にこういう言い方はしないと思いますが「就職できないとダメ男(女)のレッテルを貼られてニートとか呼ばれるんだよ」というニュアンスを潜在的に植え込む教育をしている人も多いような気がします。
これは学校に限ったことではなくて、家庭や社会全般で、です。

別に『就職学』という科目を作って教育しましょうとか、そこまで言うつもりはありません。
ただ、どうも、今も昔も、ある種の偏見が根強く残っていて、放っておくと、これからの時代も、そういう意識の植えつけのようなモノが継承されていくのではないかと、ちょっと心配になるのです。

 

こんな事を話し合う時間を作ったら良いんじゃないかな?

●そもそも就職活動ってナニ?

気がついたら、求人票を見て会社の給料やブランド力等でエントリーする会社を決めて、いざ出陣みたいな感じで意気込んで就職活動をするわけです。

面接の練習をしてペーパーテストの対策をして、爽やかな演出をするリクルートスーツを買って、箔をつけるために資格を取れるだけとって……。
それも大事なことだとは思うのですが、その前後当たりばかりがフォーカスされている気がします。

でも、よくよく考えてみると就職活動って、紐解いて行くと幼少期まで遡りますよね。
エントリーして面接受けるだけが就職活動ではありませんから。

●将来の夢はナニ?
「あなたの将来の夢は何ですか?」という問いはとても重要です。
この質問は人生の方向性に大きく影響します。

「サッカー選手!」「アイドル!」「漫画家!」「セーラームーン!(謎)」と言った具合に、どう答えても構わないわけです。

小さな子の場合は、それ以上追及しても酷ですので「へぇ。それはいいね!」と言ってあげれば良いと思います。

ただ、だんだん大きくなってきたら、その根底となる『気持ち』にフォーカスするように促せたらと思います。
小さい頃は単なる思い付きで言っていただけかもしれません。
しかし、本当はその回答の裏に重要な想いが込められているかもしれません。

たとえば「サッカー選手」だったら、もしかしたらサッカーというゲームそのものに憧れているのではなく、集団で1つのボール(目的)を追いかけて行く姿に憧れたのかもしれません。

「アイドル」にしても、歌が歌いたいとかドラマに出たいとかではなく、たくさんの人たちに自分という存在を知って貰って、認めて貰って、応援して貰いたいという気持ちが強かったのかもしれません。

「漫画家」も、絵を描くのが好きかもしれないし、ストーリーを考えるのが好きなのかもしれません。
実在しない存在を表現できるという点に魅力を感じているのかもしれません。

「セーラームーン」は、愛と正義を守れる大人になりたいと思っているからかもしれないし、美脚になりたいと願っているのかもしれません。

そういう動機がチラホラ見えて来ると、可能性の幅がもっと広がり、そして、違った意味で具体的になって行きます。

僕が『ココロセラピスト』を名乗っているのも、ちゃんと意味があります。
みんなの心のモヤモヤを消したり、心を整理整頓したり、心を応援してあげるお手伝いが出来たら、世界から争いも無くなり、みんなが楽しく平和に暮らせるようになると本気で信じているからです。

「それなら、他の職業でも良いじゃないですか?」という人もいると思います。
そこなのです。
他の可能性もあれこれ考えるのも楽しいし、選択肢も増えますよね。
そうすると、サッカー選手でもアイドルでも、漫画家でも、セーラームーンでも、自分の得たい想いや、やりたいことが可能なら、他の道に行ってもそれは決して失敗ではありませんし、ある意味自己実現に近づけるわけです。

そんな中で、自分の特技や長所を活かせるとか、興味の有無とか、色々な条件を含めて再検討して行くと、目指すべき方向性が自ずと見えて来るのかなと思います。

つまり「あなたの将来の夢は何ですか?」という問いは必ずしも職業に限定する必要は無いわけです。
「お金持ちになりたい」でも良いし「親孝行がしたい」でも「イケメンをはべらせたい」でも、何でも良いのです。
どんどん自分自身の内面を掘り下げて行って、「じゃあ、そのためには何になれば(あるいは何をすれば)自己実現できるんだろう?」とシフトして行けば良いのです。
それは「何のために働くのか?」という根源的な問いにも通じて来ると思います。

おそらく、大人になって行くにつれてそういう内面性を忘れて行くというか軽視して行く傾向があるので、子供の頃からの想い等よりも、「如何にカッコイイ会社に就職するか」が目的に変わってしまったり、「とりあえず何処でも良いから就職出来れば良いか……」と、希望云々よりも出ている求人票から選んで適当に申し込むという流れになってしまうのかなという気がします。

なんでそういう価値観になって行くかは一概には言えませんが、ひとつは学校側が『就職率(内定率)』を気にするからではないかと思います。
卒業までも、何処かしらに就職してくれれば、学校のイメージアップにつながりますから。
逆に言えば、卒業後は、失業しようがなんだろうが、知ったことでは無いとも言えるのです。
(※もちろん、それは一部の人で、そうではない人もたくさんいるのは承知しています)

●働かざる者、食うべからず?
「働かざる者、食うべからず」というと「もっともだ!」と思う方が多いと思います。
でも、これも考え方によっては思い込みなのかなと思います。

たとえば、もしフリーエネルギーが開発されて普及されたらどうでしょうか。
AIやロボットがもっと発達したらどうでしょうか。
医療や農業がもっと発展して、人間の手をあまり使わなくても出来るようになったらどうでしょうか。

「失業者が増える」「人間にやることがなくなる」と思うかもしれません。
でも、やり方次第では、最低限の生活が保障されれば無理に働かなくてもみんなが生きていけるようになるかもしれませんよね。

それこそ政治家が人気職になるかもしれません。
政治家次第で、フリーエネルギーや最先端科学で国民を飢えさせること無くどんどん変えていけるからです。
そうしたら「誰も働かなくなると困るでしょ」というかもしれませんが、そうでもありません。
フリーエネルギーを使って、新しい楽しい仕事を見つけることができるかもしれません。