ココロセラピストが語る!『ユルシの儀式』とは?~私は自分をユルセナイ?~

人生は基本的には自分で終わらせるものではありません。 生きている限りはできるだけQOL(人生の質)を向上させた方が良いですよね。

「私はどうしてもゆるせません。だから、ゆるせない私はダメな人間なのでしょうか……」と本気で悩んでしまう方も、実はあまり知られていないようで結構いるようです。

ゆるしが得意な人は模範生で、ゆるしが苦手な人は劣等生みたいなセルフイメージが出来てしまうのかもしれません。
そうなってしまうと、余計に悲しくなってしまいます。

そういう時はどうしたらいいかと言うと、意外とシンプルです。

「私はゆるせない自分をゆるします」

と心の中で唱えるだけでOKです。
だって、自分を責めても仕方が無いからゆるしてあげようと言っているのに、それについて自分を責めても何の意味も無ければ価値も無いからです。

生きていれば、程度の差こそありますが、どうしてもゆるせないことってありますよね。
自分の事にしろ、他人の事にしろ。だから、ゆるせない自分を責めなくて良いので、ゆるしてあげた方が良いのです。

それでは何の解決にもならないと思うかもしれません。でも、それはそれで良いのです。
何故なら、問題解決を目的としているのではなく、意識を何処に向けるかを書き変えることが目的だからです。
最終ゴールは意識を変えて、よりQOL(人生の質)を高めることだという事を忘れないで下さい。
ゆるせる範囲で、ゆるしの習慣を身につけて行けば、それで良いと思います。

では、ゆるせない自分をゆるすとして、ゆるせなかったモヤモヤに関してはどうするかというとこれも簡単です。

「私は、ゆるせない自分の感情を保留します」

と心の中で唱えるのです。
ゆるせない感情を現在進行形でずっと持ち続けると疲れてしまいますし、ずっと考えていても答えが直ぐに見つかるとは限りません。自分の感情が時間と共に変化して来るかもしれませんし、何らかのきっかけで根本的な問題が解決してスッキリするかもしれません。これは、現実逃避では無く、立派な手段です。

 

僕もゆるせない自分がたくさんいました

僕もかつては自分が本当にゆるせない時期がありました。今でも、時々自分が情けなくてゆるせなくなる時があります。

自分を責め続けると、なんとなく心の何処かで自分を責める自分が何らかの責任を取っているような気分になると思っているのかもしれないと気付いたのです。

「俺は……自分が許せないんだ……!」とカッコつけて周囲の人に認めて貰おうとか、同情して貰おうとか、そういう裏心さえ自覚できるようになって来たのです。
そんな茶番に付き合わされた周囲の人たちの方こそ気の毒な話です。

人生は基本的には自分で終わらせるものではありません。
生きている限りはできるだけQOL(人生の質)を向上させた方が良いですよね。

そして、人は失敗から学ぶ生き物です。
生まれてから一度も失敗の無い生き方をして来た人なんてまずいません。
いたとしても、これから大きな失敗をしたら、それこそ人生の経験不足でパニックを起こしてしまうかもしれません。

だから、カッコ悪くても、自分をゆるせない要因のひとつやふたつ(それ以上でも)あっても良いのです。
それをゆるせるようになった時、きっとそこには成長した自分と出会えると思うのです。

もし、あなたが自分をゆるせなくなった時、ふとこの話を思い出して下さいね。

 

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