SNSの脅威⁉︎ 屈折した癒し?『ブルー・ホエール』とは?~SNSに潜む病みの扉~

ブルー・ホエイルは危険なゲームです。 インターネットなしで生活するのはほぼ無理な時代です。 つまり、危険は常に隣り合わせなのです。

もし、何らかの悩みや問題を抱えている人がいたら、特に関わる人間を間違えないように注意が必要です。
「それが出来れば最初から悩んでいないよ……」と思う気持ちは僕も痛いほどわかりますが、危険な人と関わってしまうのはもっと危険だということは覚えておいた方が良いです。
世の中の詐欺師などを考えれば直ぐにわかりますが、最初は話をウンウンと聞いてくれますが、次第に精神をコントロールして詐欺師だけが得をするような方向にシフトして行きます。
だから、関わってはいけないのです。

ちなみに、ブルー・ホエールのいちばんの特徴は何かと言うと、ゲーム感覚だということだと言えます。
人間というものは、危険とわかっていても、とっつきやすくて、楽しそうなものには食いついてしまいますからね。

ゲームをはじめると、自分はプレイヤーになって、ゲームをクリアするのがゴールになりますよね。
これは怖いモノに限ったことでは無くて世間一般のゲームの話も同様です。
例えばドラゴンクエストなら、最初はスライムなどの弱い敵を倒しながら経験値を高めて段々と難易度が上がって行き、最後には魔王を倒します。
ドラゴンクエストは純粋に楽しいゲームなので良いですが、ブルー・ホエールは決してそうではありません。

このブルー・ホエールは、そういったゲーム体験を自分自身がリアルに行う(最終的に自殺するのがゴール)ものなのです。
ゲームにのめり込んでいくうちに、感情が高まって、どんどん先に進みたくなるような、そんな体験がリアルに出来るのです。
そして、ゲームをどんどん進めて行くと「おめでとう! 遂にあなたはゴール(自殺)まで辿りつきました!」となって、関係者たちは大喜びするわけですがプレイヤーはその時は既にあの世にいるので、本当に喜べているかは定かではありません。
考えただけでゾッとします。

仮に怖気づいても、退会出来ないシステムなので先に進むしかありません。
無理にゲームを止めようとすると、とんでもないペナルティが発動する仕組みです。

このゲームの詳細を考えた人は、正直かなりの知的レベルの高い人だと思います。
徹底的に計算されていると思います。
だからこそ、それっぽいモノを発見したら近づかないで欲しいし、知人友人が興味を示しているようなそぶりを見せていたら、近づかないように促してあげて下さい。
一度入ったら抜けられないシステムがあるので、軽い気持ちで踏み込んでしまうには本当に危険です。

 

ブルー・ホエールはまだまだ広がりを続けている……?

ちなみにロシアでは2015~2016年の間で約130人以上がこのゲームで命を失っていると言われています。
主に14歳から16歳くらいの少年少女たちの間で流行っているそうです。

このゲームを作った人は既に逮捕されたようですが、これで収束に向かいのかと、決してそうではありません。
むしろ広まり続けているというのです。

このゲームを崇拝する人や盲信者も当然出て来るので、模倣する人も出没し始めたのです。
もちろん不健全極まりないゲームなので、このゲームを何とか阻止できないかと考える人たちもたくさんいると思います。
ただ、現状としてはイタチゴッコになっているのだと思われます。
みんなが飽きるまで無限増殖しても不思議ではないという事です。

最近では、このブルー・ホエールが中国に上陸してしまったようです。
そもそもインターネットは言語の壁さえ乗り越えられれば、面白い情報ならあっという間に世界中に拡散されますので不思議ではありません。

中国では退会出来ないシステムが若干ロシアと異なるようですが、どちらにしても退会出来ないルールは健在です。
つまり、本家を離れてもマイナーチェンジしても、コアな部分がきちんと引き継がれてしまっている以上、危険であることにはかわりないのです。