せっかくなのでコツをお伝えしておきます。
コツを掴んだ方が圧倒的に効果が出やすくなります。
アファーメーションのコツは言語化したら、その言葉にリアリティを持たせる事です。
たとえば、悲観的な顔をして溜息をつきながら「私は、朝目覚めるといつも楽しい気分だ……」と言っても、言葉と感情が一致しません。
楽しい臨場感をイメージすることが大切なのです。
たとえば、誰かに親切にして貰った時、「ありがとう」と言います。
その際に、睨みつけて「余計なことをしてくれたわね……」とでも言いたげな顔をして「ありがとう……」と言ったらどうなるでしょうか。
言われた方は、ちっとも嬉しくありませんし、どうしたのかと思われてしまいます。
でも、満面の笑みで感謝の気持ちを込めて「ありがとう！」と言ったら、瞬時に感謝の気持ちは伝わります。
これは他人とコミュニケーションを取る時だけではなく、セルフイメージを書き換える際もぜひ意識する習慣を身につけて下さい。
ポジティヴならそれで良いの？
ネガティヴなセルフイメージな人は不幸になって行く危険性があると言いました。
ではポジティヴなら幸せになれるかという点についてお話します。
ここは軽視されがちですが、必ずしもそうではないということを覚えておいてください。
そして、ネガティヴを必ずしも全否定する必要も無いということも覚えておいてください。
どういうことかというと、ネガティヴというのは危険信号なのです。
今風に言えばリスクマネジメントの感覚に近いかもしれません。
何らかの危険性があるからネガティヴというシグナルが点滅するのです。
リスクを全く考え無い人は、危険回避できない人ということでもあるので、必ずしも良いことではありません。
つまり、ネガティヴはネガティブで必要なのです。
ただネガティヴに支配されてしまって、ネガティヴだけで生きていたりすると人生がつまらなくなってしまうのです。
では、やっぱり楽天的に楽しく前向きなイメージの方が重要なのでしょうか。
たとえばインフルエンザになってしまったとします。
ここで無理に「インフルエンザなんか関係無いわ！ 私は会社に行く！ 行けば何とかなる！ 私は偉い！ うっほほーい！」とポジティヴに出社したらどうなるでしょうか。
仕事仲間やお客さんに迷惑をかけます。
ではネガティヴに「私は自分の健康管理も出来ない人間なんだ……」と言ったらどうでしょうか。
仕事に行こうが休もうが、セルフイメージが悪いので良い結果には繋がりません。
つまりポジティヴでもネガティヴでもどちらもあまり良い結果はもたらしません。
では、どうすればいいのでしょうか。
「私は具合が悪くても、冷静に最善の策を思いつく事が出来る人間だ！」というセルフイメージに書き換えれば良いのです。
そうすれば、リスクがゼロにはならないにしても、冷静に最善の策を潜在意識が考え始めてくれるので、必要以上に最悪な結果にはなりにくくなります。
日頃から「私は如何なる困難がやってきても、冷静に最善の策が思いつく！」というアファーメーションを唱えてセルフイメージを定着させるのも良いと思います。
またポジティヴなセルフイメージでも「私はいつだって正しい！」「私がすることはみんなが喜ぶ！」と言ったイメージだと少々微妙です。
確かにそれらは自分の自信を高めてくれるでしょう。
しかし、周囲の人から見て「あの人はいつも自分が正しいと思って人の話を聞かないよね……」と思われたり「あの人、いつも有難迷惑なのよね……」と思われては嫌われるだけでで本当の意味での幸せからは遠のいてしまいます。
思い浮かべて欲しいのですが、イヤな人って大抵は頑固だと思いませんか。
悪意は無いにしても、徹底したセルフイメージ（しかも間違ったポジティヴ）でガチガチになってしまっているのです。
なので、そうならないためには「私はいつも正しい選択を導き出す事が出来る！」「私はみんなが喜んでくれるようなコトを思いつき、実行に移せる！」というアファーメーションに置き換えた方が良いでしょう。
この方が具体的ですし、リアリティがあります。
ポジティヴなのは良い事ですが、ポジティヴだから必ずしも良いわけではないのです。
厳密に言えば最終的にポジティヴに導けるようなセルフイメージを定着させることが大事なのです。
「私は今は不幸だが、明日以降は楽しい！」というネガティヴスタートにしなさいということではありません。
「私は今も幸せだが、明日はもっと楽しい！」でも良いのです。
どういう状態がいちばんベストなのか。
それを常にイメージして下さい。
そして、リアリティのあるイメージを言語化して呟いて下さい。
そして、常に改善して言って下さい。
潜在意識があらゆる状況でもあなたを幸せに導いてくれるように。
もし、自分自身を見失ってしまったとか、どうして良いかわからないとか、頭を抱え込んでしまった時は、無理に自分独りで抱え込まず、信頼できるカウンセラーやセラピストも利用してみてくださいね。
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