ココロセラピストが語る!『情報に支配されず人生の質を上げる方法』とは

考えてみて下さい。 心がスッキリしない時ってどんな時でしょうか。 心が病んでしまう人ってどんな人でしょうか。

 

情報をアウトプットして満足してしまう人

情報をインプットしても使いこなせなければあまり役には立ちません。
「アウトプットすれば良いんですよね?」と思うかもしれません。
その通りですが、実はこれがまた高等テクニックなのです。

「○○って××でね、△△なんだって!」と話題を振ってくれるのはありがたいのですが、「だから何?」と思えて来る場合はないでしょうか。
どういうことかというと、話し手の意見が入っていない場合です。

コミュニケーションは情報伝達が基本です。
しかし、人対人だということを忘れてはいけません。
誰が誰と話をしているのかが重要なのです。
しかし、勘違いしている人は自分の知っている情報をそのままアウトプットすれば賢く見えると勘違いしているのです。

たとえば主婦の会話をイメージしてみましょう。
「A美さんの息子さん、某大に合格したんですって!」という話題を振って来たとします。
話題の重要レベルは別としてコミュニケーションを取る際に大事なのはその次です。
「うんうん! それで?」と聞き返すと「いや……それだけだけど……」となってしまうと、コミュニケーションにならないのです。
これでは情報の垂れ流しです。

そうではなくて大事なのは「だから、A美さんの息子さんのお祝いをみんなでしましょうよ!」とか「A美さんの教育に対する考え方を見習いたいから直接話を聞いてみたい!」とか「自慢するからムカついた……」とか、そういうことを聞き手としては知りたいのです。

よくSNSでもニュースサイトの記事をそのままシェアする人を見かけますが、あれも本当は微妙です。
やはり「だから何?」と思われてしまうのです。

わざわざシェアするというのは、何かしら感じる事や伝えたい事があるという事です。
そもそも興味も関心もない記事はシェアしません。
誰かと共有したい話題だからこそシェアするわけです。
でも、その情報に対し、その人が肯定的に解釈しているのか、否定的に解釈しているのかによって、話の流れはかなり変わって来ます。

「アイドルB子が不倫?」という記事をシェアした人がいるとします。
「芸能人は不倫が多いよね」とか「B子の不倫相手が超イケメンで羨ましい!」とか「芸能人はすぐにネタにされるけど、私が不倫しても誰にも気づかれないだろうな……」とか、そういう何らかの思いを書いてくれた方が、読んだ側も印象が変わってくるのです。

 

知力の差は如何に情報を使いこなすか

ハッキリ言えば、知力の差はそこででます。
たとえばビジネス雑誌の情報を常にインプットしていて、それを熱く誰かに語って「ビジネスの動向に詳しい俺」を演出しても、その人が出世したり昇給するかというとそういうことはありません。
男性の方は特に気をつけて下さい。
飲み屋のお姉さんにそういうトークをしてインテリぶっても、実は中身の無いつまらない人間だと思われてしまいます。
その情報から何か閃きがあって試してみたとか、その道の詳しい人と一緒に何かをはじめてみたという人が、時代を切り開くのです。

学校の先生も同じです。
たとえば歴史の教科書を丸暗記していて、それを淡々と語っても、生徒が歴史に興味を持つわけではありません。
でも、なんだかんだで大河ドラマを好きな人は多いわけです。
その差は何かというと、ドラマです。
そこに人間味や臨場感があるから引きこまれるのです。
先生は知識を売る仕事ではありますが、その知識をどう使いこなすかが生徒の未来に大きく影響を与えるのです。
知識が欲しいだけなら生徒は学校に来なくても本屋に行けば良いのです。