ココロセラピストが語る!『定番の日常会話の罠』とは? ~当たり前のように使っている定番フレーズが混乱を招いているかもしれない~

「仕事はどう?」という質問も、何気に厄介です。 そもそも質問の意味が不明瞭だからです。

「最近どうよ?」と言われても……

久々に人と会うと「お久しぶり! 調子どう?」とか「最近どう?」とか「元気だった?」とか「仕事どう?」とか言いますよね。
僕も無意識に使っている事が多い気がします。
久々に会っているわけですから当然、相手の近況は気になります。

でも、よくよく考えると微妙だなと思うこともあります。

どの声かけも社交辞令の定番フレーズですので、深い意味はありません。
しかし、「最近どうと言われても、なんて答えて良いのかわからない……」と思う事はありませんか。

「うん。いつも通りだよ……」と言って次の話題に行ける相手なら良いのですが、必ずしもそう言う相手ばかりだとは限りません。
「へぇ。変わった事は無いの?」とか深入りされてしまうと徐々に面倒になって来ることもあるようです。
期待されても日々エキサイティングでアドベンチャーな生き方をしている人ばかりではありません。

こちらの勘違いなら良いのですが、何か面白いエピソードの1つでも言わなければガッカリされてしまうのではないだろうかと思われると居た堪れない気持ちになってしまう人も時々います。

僕の場合は素直に「ない。普通。むしろ何もない平穏な日々が続いていてくれる事が嬉しいと思う!」と言い切ってしまいますが、真面目な人はそうはいかないみたいです。

時々、変わったエピソードが無いと「つまらない人だね、君は……」と言って来る人もいるようですが、それはレアケースでしょう。
大きなお世話ですよね。

人は楽しい情報や明るいニュースを求めます。
しかし、楽しいニュースは求めるよりも、自分で生み出して恩恵を分け与えてあげるくらいの意識で生活した方が良いと思います。

良いですか。
人は過去に生きているのではなく未来に生きているのです。
面白いエピソードを語れるような日常が欲しければ、今この瞬間にそのエピソードを作れるような生き方をした方が生産的なのです。

 

『必殺! 質問返し』と例外とは?

ちなみに返答しづらい時や言葉に詰まった時は「あなたはどうですか?」と聞き返してしまうのが比較的有効です。
僕はこれを『必殺! 質問返し』と呼んでいます。
案外これは使えます。
ただし例外もあるので気をつけて下さい。

まずあり得ないと思うのですが、犯罪者に人質を取られてしまって交渉しなければならない状況とかをイメージして下さい。
こう言った場面でむやみやたらと質問返しをすると相手が「質問しているのは、俺だ!」と、怒りだしてしまう場合があります。
交渉決裂になって最悪の事態を招く危険性があります。
くれぐれも注意して下さい。

危機的状況では無いにしても、この質問返しをする時は相手をよく観察してからにして下さい。
よく「他人を褒める人は実は自分が褒めたがっている人」という人がいますが、質問にも同じ事が言えます。

つまり、自分が話したくてウズウズしている場合があるのです。
でも自分から話しだすのは気が引けるので、自然な流れで自分のペースに持ち込んで、自分のターンがきたら喋りまくろうと構えているのです。
愚痴や自慢を永遠にされたらたまったものではありません。